2022/03/07

まだ生きている作家の特番を観た。
正確に言うと、生きている作家のとある作品の特番を観た。

彼の担当編集者や映画化にあたった監督、愛好家などが、彼や彼の作品の話をしていた。
どうやら私が知っている人物も出演しているようだった。

しかし、肝心な、まだ生きていてまだ活動中の彼は最後まで登場しなかった。
安っぽいフォトフレームのなかで渋い顔をして、実家の安っぽいテレビに映し出されていた。


正直私は、馬鹿げていると思った。
この特番が馬鹿げているのでない。あくまで私は馬鹿げていると思った、それだけのことである。

みんな幸せそうですてきだと思った。

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