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老夫婦が営む老舗とんかつ屋の闇を見た日。

皆様、日頃からnoteを読んで頂きありがとうございます!

徐々にではありますが読んでくださる方が増えてきて嬉しい限りです。

そして先日、10月分のnoteの売り上げが出ました!

その金額は、


5500円。



太田史上最高額です!

スーパーありがとうございます!

これからも細く長く更新を続けていけたらと思いますので応援よろしくお願いします。


そして、今日は家の近くにある老舗のとんかつ屋に行った時の話です。

是非!!!






先日、昼食を食べようと最寄駅の近くをプラプラしていた。

爽やかな秋晴れの中気持ち良く歩いているとある一軒の店を見つけた。

外観はボロいがいかにも老舗感の漂うとんかつ屋。

僕はその外観を見て確信した。


ここ絶対に美味い。



ボロい店って大抵美味しいですよね。

ボロい=長年営業してる=長年潰れていない=美味い。

この方程式を信じて止まない僕は迷わず店に入った。

ガラガラとドアを開けると老夫婦が元気良く

「いらっしゃいませー!」

と迎えてくれた。

僕は老夫婦を見て再び確信した。


ここ間違いなく美味い。



ボロい外観+老夫婦=美味い。

この方程式も信じて止まない僕は迷わず店オススメのとんかつ定食を注文した。


老夫婦の和やかな会話をBGMに注文を待っていると奥から40歳くらいの男性が出てきて老夫婦の会話に加わった。

会話の内容的にその老夫婦の息子さんだった。

「素敵な老夫婦とその息子さんの仲の良さそうな会話、良いな〜。」

なんて思っていると息子さんが言った。

「買い出し行ってくるけどなんかいるー??ポテトは??ポテトまだあるー??」

すると店主のおじいちゃんがノソノソと冷凍庫を確認して

「ああ、ポテトいらないよ〜。」

と答えると息子さんは

「おっけー!いってきまーす!」

と言って買い出しに出た。

「なるほど、老夫婦が調理と接客、息子さんが買い出しか。連携も取れてるな〜。」

と思った瞬間、おじいちゃんが口を開いた。





「ポテトいるかいらないかぐらい自分で見て判断しろよな。」





え??



嘘でしょ??



さっきまであんな和やかな会話してたじゃん??

そんな冷たい声出せるの??

するとおばあちゃんも口を開いた。




「あいつはいつもそう。人に言われないと何にもできないのかね。」





ショックだった。



仲の良さそうな親子は嘘の姿だったんだ。

何も気付いていない息子と陰口を言う老夫婦。

止まらない陰口の中、僕のとんかつ定食は作られていった。

そしておばあちゃんは満面の笑みで僕に言った。




「お待たせしました〜!とんかつ定食で〜す!」





おばあちゃんのビジネス笑顔と共に運ばれたとんかつ定食を複雑な気持ちになりながら食べた。

そして僕が食べ終わる頃、息子さんが買い出しから帰ってきた。



「戻ったよ〜!」


「はい〜、ありがとね〜!」




この家族のこの関係はまだまだ続くだろう。





ちなみにとんかつの味は美味しくもなく不味くもなく良い意味でも悪い意味でも「普通」でした。


〜fin〜



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