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4歳息子『足が痛い』と泣きじゃくるので大学病院で受診してきました

『足(股関節あたり)が痛い』


そういってある日突然泣き出し、びっこをひき出したまつり。

仕事を休んだり、夫のはやてさんが家で見ながら仕事をするのが続いた。


『筋肉痛かな。そもそもこんな小さな子どもに筋肉痛があるのか...?』

なんていう話を夫婦でしながら、念のため湿布を貼ってみたり、大事をとって保育園をお休みしたり。

しかし厄介なことに、2-3日おきに「足がいたい」「歩けない」と休む状態が続く。

もちろん、まちの病院にかかるが、触診やレントゲンでは問題がないといわれ、受診のたびに気持ち程度の湿布薬が出される。

まちの病院の受診室にて。


原因がわからない。
でも我が子は痛い痛いと、泣きじゃくる日もある。

原因がわからない不安から、状態や年齢で調べてみると、いろんな病名がででくる。


そして、極め付けは、保育士の方が前に担当したことがあるというお子さんの話だった。

まつりと同じくらいの歳。
足が痛いといってびっこを引くので、病院へかかってみると、股関節部の骨が壊死しており切断に。細かく分類すると病名はいろいろあるが、一般名には大腿骨頭壊死という。

症状が似ているので、念のため大きい病院にもかかった方がいいと、神妙な面持ちで(心配心と善意で)からそう勧めていただいた。

小さな不安がどんどん大きくなる。
わたし達は結局のところ大学病院を受診することにした。


通える範囲の立地面と「小児科と股関節科」があるという条件から大学病院探して、まちのお医者さんに頼み、そこへの紹介状を直接書いてもらった。

最初は半年に一度。それが数ヶ月に一度、ここ最近は2-3日に一度という具合。

よくよく受診記録をみると、箇所は左右反転してはいるものの、なんと1年前から症状の訴えで受診していたので(わたしはそんな前のことはすっかり忘れていたが...)、お医者さんも念のため診てもらいましょうと快く筆をとってくれた。

保育園を急きょお休みした日。
仕事の休みともたまたま重なったこともあり、
元気を出してもらおうと初めての映画館に。
やっぱり足が痛いみたいで、終始抱っこで移動。


大学病院へは、申込から1週間後に予約が取れた。本当だったら電話した当日にでも受診したかったが、やはり大きな病院ですぐの予約は無理らしい。

不安を持ち越したまま、翌週を待った。仕事の関係で、大学病院には、はやてさんが向かってくれた。

大学病院では、レントゲンチェックと、エコーに、血液を採取。

レントゲンは問題なし(まちの病院でも言われた)。一方でエコーをあててみた限りでは、どうやら股関節部に水が溜まっているようで、「リウマチ」という自分の免疫が過剰反応してしまって自分を攻撃してしまう病気の可能性もあるとのこと。

検査のため、血液採取と、翌週にMRIをしましょうと。レントゲンやエコーだけではわからない部分も見れるからということだった。

ただびっくりしたのが、
MRIをするために鎮静剤をいれますと。

なんでも、MRIをするには静止している必要があると。ただ、小さな子どもはそれができない。しかも大きな機械に入る&音にびっくりして泣いたり、親と一緒がいいとぐずってしまうので鎮静剤を使いますと。

そして、少しでもその量を減らす&効き目を増やすために、検査の翌日は夜更かしか早起きで寝不足にしてください。お昼ご飯も食べずにおこしくださいと。

大学病院初日の帰り道。
血液採取もあったから疲れたのか、爆睡。


こんな小さな子に鎮静剤かぁ...と不安が積み重なる。(もし目が覚めなかったら...)なんて嫌な想像がよぎるが、そんな邪氣を払うようにイメージをかき消した。

不安なことには変わりないが、検査のために必要なことだからと、まつりにも1回目の検査終わり・前日・当日の朝にその内容を伝える。

きっとよくわからず連れて行かれたらひどく動揺すると思ったからだ。

鎮静剤投与のために再び注射をすること(1回目は1人で受診室で注射だったにも関わらず全く泣かなくて看護師さんがびっくりしていた)、

薬を効かせる必要があるから、お腹を空かせて欲しい。そのためにお昼ご飯は検査の後になること。朝ごはんのあとは検査が終わるまで何にも食べられないこと。

まだ理解が十分にできない歳で、理性が効く範囲もわずかながらで、酷な話だよなぁと思いながらも日を置いて3-4回ほど説明した。

だんだん理解し内容を覚えてきたのか、当日の昼前は「お腹すいたな」と言いつつも、お水だけで我慢できていた。

成長...!!!!!(1年前ならこうはならなかった)という嬉しさと、結果が出るまで安心できないぞという気持ちが入り混じってぜんぜん落ち着かないまま、わたしは仕事に向かった。

仕事中もついつい状況が気になり連絡を確認するが、病院の中ということもあって、結局はやてさんから連絡が届いたのは検査後だった。

検査後に送られたきた当日の様子
(麻酔入れる前/針が入っているけど平気そう)

付き添ってくれたハヤテさんの話によると、
麻酔前に寝そうになったこと(朝6時半起きだった)、麻酔が効くまではパパがいいとやはり泣いたこと、しかし看護師さんにMRI室に連れられると少しして声が止んだこと(寝た)、MRI後もなかなか起きずに抱っこしたまま他の部屋まで移動したこと(目を覚ますまでどれほど不安だったろう...)。

検査後に送られたきた当日の様子
(検査終了後、呼吸を測っているところ/まだ眠そう)


そして、血液検査とMRIによるとリウマチではなく『単純性股関節炎』だろうと。


【単純性股関節炎】

2~14歳の小児(男子にやや多い)で、急に股関節の痛みを訴えて歩行困難、びっこをひく。

診断するための基準:

①急性または亜急性の発症で、股関節痛があり、歩行不能または跛行を呈する。
②股関節の可動域制限がある。
③レントゲンで関節裂隙の開大以外の骨変化がない。
④超音波検査やMRIで、関節液の貯留を認める。
⑤約2週間で症状が軽快する。

治療:消炎鎮痛剤の投与をする。痛みがひどい場合は入院の上ベッド上安静目的で1~2kgのスピードトラック牽引をすることもある。通常2週間以内に症状は消失する。予後は良好です。

http://www.maeda-clinic.jp/byoumei9.html

前週に疑いがあった「リウマチ」だと、何かの値が高くないといけないが血液検査からみるにそれもなく、股関節周りの炎症のために関節液が溜まっている状況をみるとその病名だろうととのことでした。

じつはまちの病院でも、あるとしたら「単純性股関節炎」ではないかといわれていた。ただ、普通だと1-2週間くらいで治るのに、今回は痛みや症状が2-3日ごとに繰り返している状況もあって、検査の必要性を認め大学病院での診察も容認してくれた背景があった。

病名がわかっていても、一般的な症状とは異なる場合もあり、今回は取り越し苦労には終わったけれど、大きな病院を受けてみて科学的根拠に基づいた説明と結果でより安心できてよかったなぁと。

ちなみに「溜まった水は抜かなくていいのか」という疑問が浮かんだのだけど、炎症が治れば自然と水も流れる(体内に吸収される)とのことでした。

なんとこの回答はシェアハウスによく遊びにきてくれる医療職の友人が教えてくれて(実際にお医者さんからもそう言われたらしい)。

病院行くまでに不安な気持ちをずっと聞いてくれていたり、要所要所でそうやって知識を分けてくれたり、大学病院への受診を勧めてくれた保育士さんもそうだし、本当に子育てって夫婦だけではできないし、何よりも身がもたないなぁと、しみじみ感じた出来事だった。

我が子のようにみんなに成長見守ってもらってる
(4歳の誕生日会にて)



大きな病気ではなくて本当によかった。


幼児期の「足がいたい」という症状は調べると本当にいろんなものがあって。

なかには、先にも疑われた自分の免疫組織を攻撃しちゃうリュウマチや、股関節の変形による血行障害、気がついたら骨が壊死していて足を切らなきゃいけないものなんかもある一方で、

「成長痛」といういわゆる日常生活の小さな変化によるストレス症状という心との結びつきのものあって。

どれが我が子に該当するのかっていうのがわからない中で、ただただ目前で痛みを訴える子と向き合うのは「何もしてあげられない」という自身の無力さに耐えられなかったんだなと。

原因がわかって行動が大きく変わるわけではないけれど、適切な処置ができたり、予防ができたり。親として、いや自分よりも小さな目の前の命を守るために、当然な行動ができないことはこんなにももどかしかったのか。

そんなことを痛感した出来事だった。
(これまでは元気に過ごせていたからこその悩みだなぁ、きっと。)

また、勇気を持って「大学病院を受診したい」といえたのも良かった。知識がないからこそ、そんなしゃしゃり出た意見は申し訳ないと思ったけれど(まちのお医者さんを信用していないように捉えられてしまうかなと)。

知識がないからこそ根拠のわかる形での診断結果は本当にありがたいし、結果を受け取りやすいなと。親が不安だと、子も不安に思っちゃうし、そういった意味では総合的に判断して必要と感じるなら専門家でなくとも、受診を希望するのもアリかと感じた。

今後の迷った時の判断軸として、夫婦の共通認識として、大事にしておきたい。



ここまでで、めでたしめでたしと終わりたいところではあるけれど、


じつは「単純性股関節炎」もいまだに原因が不明で。発症前に風邪を引いたりといったウィルス感染が要因と言われてはいるものの、はっきりとした断定はないとのことで。

炎症が治まるまで安静するしかないと...
不安は減ったけど仕事の調整や見守るといった行動はしばらく変わらなさそうだ(白目。

検査後、大好きなお寿司を前にご満悦。
(いっぱい待ったもんね!お腹いっぱい食べな)


小林ユウキ

1994年生まれ。2児の母。子育てはつくづく向いていないと思いながら、お子とたちと全力で生きてるヒッピー妻。大学中退後、フィリピンへの留学がきっかけで留学代理店などの個人事業を開業。交際12日で逆プロポーズし結婚。夫婦で運営するシェアハウスで自宅出産し、そのまま育児中。結婚や家族問題など、ライフキャリアのあたりまえを壊してヒラくがテーマ。twitter/instagram @yuu_with_you
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