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ボラティリティと各資産価格の関係

株価急落時はボラが上昇する傾向がある。
これを説明する考え方が2つ。

一つは財務レバレッジ上昇。
株価急落時には資本比率内の債務比率が高まる。
結果的に財務レバレッジが上昇したことになって株主が追うリスクが増加する。
リスク増加に伴ってボラが上がる。

2つ目はビジネスリスクの上昇を根源の原因とする考え方。
ビジネスリスクが上がると対応して資本コストなどが上がると考えられるので割引キャッシュフロー法では企業価値=株価が下がる。
そしてビジネスリスクが上がるとボラも高くなる。
のでこの考えの下では株価の急落とボラの上昇は同時に上がる。

株価のボラが上がるとコールだろうがプットだろうがオプションの価格は上がる。
オプションの最低損失はオプションの購入価格に限られるので損失は有限。
一方オプションの利益は無限。
そしてボラが高いときは損失が有限に抑えられるのに対して、利益が伸びる可能性が高くなるのでオプションの価値が高くなる。

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