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蜻蛉玉簪「みどり」

みどりさんは近所に住む和裁士。ネット上で気になった簪(かんざし)が自分の家から歩いて5分とかからない店から発信されていると知り、財布を握りしめて来店してくれたのは2013年の春だった。それ以来、私の簪を愛用してくれている。写真の簪は彼女との思い出のあるものなので「みどり」と名付けている。

みどりさんと出会ってから着物への関心が高まっていった。和裁士、呉服店や旅館の女将と、私の身近には着物が日常である人たちがいるが、みんな身のこなしが美しい。それが着物の魅力を発揮する。素人の私に彼女たちのような所作がすぐに身に付くはずもないので、私は着物を着ない。着ることは諦めているが着物姿の写真を撮っている。なりふりかまわず撮影することもあるので、やはり着物は私には向かない。

みどりさんは次から次へと素敵なコーディネートを見せてくれる。私の簪を挿してくれるので、撮影した写真は仕事にも役立っている。

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