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蜻蛉玉簪「檸檬」

水々しく爽やかな檸檬色の蜻蛉玉(とんぼだま)。梶井元次郎の小説「檸檬」の中のフレーズを思い出す。

「あのびいどろの味ほど幽かな涼しい味があるものか。私は幼い時よくそれを口に入れては父母に叱られた。。」ここで言うびいどろとは色硝子のおはじきのこと。硝子細工は、作る過程も出来上がったものも飴細工と似ている。口に入れたいと思う気持ちがわからなくもない。

硝子と檸檬が似合う季節がやってくる。

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