働いてる病院で院内感染が起きた医療事務員の1ヶ月

お疲れさまです。風嵐むげんです。売れなかった小説家であると同時に、うだつの上がらない医療事務員でもあります。

最近はずっと小説のことを書いておりましたが、ちょっとネタ切れなのと、本業の方もなかなか忙しいのよっていうのをアピールしたかったので、たまには医療従事者として記事を書こうと思います。

苦労していることとかをアピールするのダサいって風潮が日本人にはありますが、そういう風潮で辛いことを隠してしまい、結果的にうつ病とかの引き金になりますからね。どんどんアピールしていきたいと思います。私は医療従事者だから詳しいんだ。

で、何をアピールするかと申しますと、実は私が働く病院では4月の間、ほぼ1ヶ月にわたって院内感染が発生していたんです。最近流行りのアレですね。

始まりは、新年度が始まったばかりのとある金曜日。私が仕事を終えて家に帰り、夕ご飯時を過ぎた頃でした。急に職場から電話がかかってきたんです。

「病棟で数名の入院患者と職員の感染が確認されたため、該当の病棟や処置室に立ち入った人は明日、PCR検査を受けるように」

という旨の電話でした。ちなみにこの日、私は久しぶりにお酒を飲んでしまっていたために、後日「あいつめちゃくちゃヘラヘラしてた」と言われてしまいました。いいじゃない金曜日だもの!

あ、一応補足なんですけど。医療事務員が病棟や処置室に行くことなんてあるの? と思われるかもしれませんが、普通にあります。歩けない患者を車椅子で案内したり、費用の説明をしたりしなければなりませんからね。オペ室にもMRI室にもどこにでも行きます。医師や看護師よりも行動範囲は広いでしょうね。

私は該当の期間、感染が起こった場所には行っていませんでした。ただ問題だったのが、私の席の斜めに居る人がその日、体調が悪くて早退していたんですよ。

なので、PCR検査該当者ではないけれど、濃厚接触者の可能性もあるという微妙な立場でした。結果的にその人は陰性でしたので、私はPCR検査を受けなくて済みましたが。外出の予定があったのに結局変更することになりました。

職員は全員ワクチン3回接種済みで常にマスクをしていますので、普通に過ごしていれば大丈夫なのですが、この時はまだ感染がどこまで、どういう拡がり方をしているのかがわからなかったので。

で、週が明けまして。PCR検査などで、この時点で感染は病棟と処置室に立ち入った人に絞られました。よって該当の病棟への新規入院は全てキャンセル。事務員は患者からの問い合わせや苦情を受け付ける羽目になりました。ダルかったー。

世の中では規制緩和、そしてゴールデンウイークで賑わっている時期でしたが、我々はその予定も大きく変更せざるをえない状況。私は家で新人賞の締切に追われる予定だったので、特に問題はなかったですけどね!

職員はもちろん、患者さんもワクチン接種をしてくれていましたのでね。感染した人もそこまで重症にはならず、職員はしばらく緊急事態宣言時と同等の対応を余儀なくされたものの、ゴールデンウイーク後には無事に通常業務に戻ることが出来ました。

事務員である私はそれくらいの対応で済みましたが、病棟勤務の医師たちはとても大変だったようです。これから夏になり、マスク規制緩和などの動きもあり皆様活動的になるとは思いますが。体調が悪い時はぜひ予定を変更して、家で休むということくらいはしていただきたいですね。

以上! 医療従事者は今も頑張っているという記事でした。ありがたがれー!