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オレンジ文庫ノベル大賞に向けて、作風を研究するぞ!

お疲れ様です、風嵐むげんです。

さて、先週の記事でオレンジ文庫のノベル大賞に応募すると宣言しましたが、改めて本棚やAmazonkindleを見直してもオレンジ文庫の小説って少ないんですよ。

なので、改めてオレンジ文庫の作風を研究するために3冊ほど買ってみました。必ずそこに寄せる必要はないとは思いますが、かけ離れてもいけませんからね。

せっかくなので読書感想文がてら紹介しようと思います。先に言っておきますが、どれも面白かったのでおススメですよ。


①有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿

19世紀のロンドン。少々風変りで美麗な貴族エリオットが、幽霊がらみの事件をどんどん解決していくというミステリーもの。

読者が推理するというより、カッコいい探偵がどんどん事件を解決するタイプのミステリー作品ですね。連作短編形式なので、中弛みせずにどんどん読み進められてしまいます。

メインの登場キャラは表紙にも居るエリオットと、美少年助手であるコニー。あと友達とか使用人を含め、割合的には男性キャラが多いです。特にエリオットとコニーの関係性はブロマンスというかなんというか……こういうの、女性好きですよね。

この時代の英国は何かと人気があるように思えますが、結構クセが強くて読みなれないとキツくなる難しい題材ですよね。しかしこの作品はエリオットの快活さもあり、読みやすくて面白い作品です。表紙では耽美な感じを醸していますが、作中ではかなり好き勝手やってます。

ただ、残酷な要素も少々ありますので、そういうのが苦手な方はご注意を。


②後宮の烏

後宮における事件を烏妃と呼ばれる少女、寿雪が解決するというミステリー作品。こちらはアニメ化も決まっている作品で、本屋さんでもかなり目立つ場所に置かれていますね。

後宮モノも人気ですよね。どのレーベルでも必ずヒット作に後宮モノが入っている気がします。ただ、主人公の寿雪は帝の夜の相手をしない妃なので、後宮モノの中では手に取りやすいですね。

ただ、こちらも時代背景のせいか、中々に刺激の強い要素がちらほらありますね。やはり社会人世代を意識しているのでしょうか。

あと、エリオットの方もそうでしたが、最近はホームズに翻弄されるワトソンよりも、自ら操作するコナンタイプの探偵の方が人気なのでしょうか。ううむ……。

③聖女失格


こちらの作品は正直、異質に見えました。聖女失格と言われ、家族に見放されていた主人公シルヴィアが、なぜか聖女の資格である『聖眼』を得てしまったというファンタジー作品。

聖女モノは最近のラノベで流行っているジャンルなので、オレンジ文庫にもあるのが意外でした。しかもよく見ると、作者の永瀬さらさ氏はビーンズ文庫で大ヒットした『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』の作者ではありませんか! ラスボスもめちゃくちゃ面白かったので、研究とか忘れて期待しかなかったですw

そして、大当たりでした! シルヴィアとルルカの、恋人のような親子のような、なんとも言い表せない関係性が最高……ラスボスのクロードもそうでしたが、この作者さんの書く男性は凄くかわいいw格好いい筈なのに、凄くかわいいw

話ズレますが、映画化した『流浪の月』の更紗と文の関係性も好きなんですよ。いいなぁ、こういう作品。

以上3作品、研究というよりはただの読書感想文でしたが、なんとなくオレンジ文庫の作風がわかったような気がします。特に永瀬さらさ氏の作品はラノベの方と比べられたのでよかったです。

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