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4月18日

朝から屋根を激しく叩く雨が降り続いた。今日は散歩に行けないな、と思うとついつい微睡んでしまい、寝すぎで一日中頭が痛かった。
簡単に昼餉を済ませ、甘えたの犬を抱いて来週締切のお題小説の内容を考えていると、外の音に反応した犬の蹴りがマグカップにヒットし、取手がポロりと取れてしまった。ポーランドで買った大切な思い出の品である。ポーリッシュポタリーのお店で千差万別の模様がある中、自由時間ぎりぎりまで吟味して選んだお気に入りのもので、大事に使ってきた。ショックが大きくしばらく呆然としていた。

とれた取手と破片を手にしながら、ようやくどう直すかを考え始めた。ボンドでは強度が足りないだろうし、瞬間接着剤も心許ない...ふと、金継ぎのことを思い出した。割れた食器を漆で接着し金粉をまぶして美しく仕上げる、日本の伝統技術だ。早速検索してみると、職人さんに頼むと四千円~一万円、金継ぎセットを買って自分でするにも八千円程かかることがわかった。どうせなら自分でやりたいが、食器を壊すことなどなかなか無いから一回きりで残った道具の使い道がない。検索を重ねると、一つのnoteを見つけた。

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「割れたカップを金継ぎ風に直す」というnoteだ。手に入りやすい安価な材料で簡易的に金継ぎを行う方法を紹介している。これはいい、と思ったが、ここで紹介されている東急ハンズでほぼ揃うという材料も、今の時期は買いに行けない。Amazonで一個一個探して注文するのも気が引けた。
結局、応急処置としてセメダインで接着することにした。二つの液体を混ぜ合わせて接着するタイプだ。レザークラフトをしていた時に買ったものが残っていた。ボンドや瞬間接着剤よりはマシだろうが、熱い紅茶を飲んでいる時に取手がとれる、なんて事態にはあいたくないので、遠出できるくらい世の中が落ち着いたら上記の金継ぎもどきを試してみたい。

小説に出そうと思ってミントのことを調べていた。ミントティーには飲みすぎ食べ過ぎの胃もたれや、美肌、浮腫に効果があるそう。知らなかった。ミントティーも、私にとってポーランドと関わり深いものだ。ポーランド滞在中のホテルの朝食ビュッフェで、珍しいものがあるなと思って飲んでみたのがミントティーだった。香りがすっと鼻に抜け、寝起きの頭も花粉症気味の鼻もすっきりして感動したのだ。もちろんおかわりして、ポーランドのスーパーでミントティーを買い込んだ。日本にはないと思ったのだ。無いと思っていたのは今まで目に入らなかっただけで、KALDIや大きなスーパーでは手に入ることに後で気づくのだが、今でもミントティーを淹れるとあの朝を思い出す。色とりどりのチーズが並んだビュッフェ、川沿いの花が溢れる道、教会から聞こえる鐘の音、柔らかく差し込む光。プルースト効果だろうか?

30-day song challenge 6日目は、
"A song that makes you want to dance"
これはすぐに思い付いた。「オンネリとアンネリのおうち」のエンディングで流れる、「Kesan lapsi(夏の子供)」という歌だ。踊りたくなること間違いなし!

https://youtu.be/G0sCFMCrDys

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