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4月28日

常用薬を貰いに病院に行き、待合室でずっとゼミに提出する自己紹介を考えていた。名前、出身地の次にくる趣味(好きなこと)の欄で早くも筆が止まる。読書だろうか、と思うが読書は幅が広く、勉強のための読書もあるのでなんとなくしっくりこない。そもそも趣味の定義とは?と調べると、「専門としてでなく、楽しみとして愛好する事柄」とある。片っ端から挙げていくと、映画鑑賞、美術館巡り、ピアス作り、レザークラフト、刺繍、小説を書くこと...と際限なく出てくる。興味のあることはなんでもやってみるので必然的に多趣味になるのだ。そんな中で何を自分を示すものとして提示するか、いつも悩んでしまう。そう、いつも悩んだ末に無難に「読書」と答えるのだから実は悩む必要などないのに、午前中いっぱい趣味の欄で止まっていた私は、「考えること」が好きなのだろうなと思う。わかっていて考えることをやめないのだからたちが悪い。

午後はやはり調子が出ず、ため息をつき唸っていたが、椅子に座り授業を受け始めるとすっと心が楽になった。遠隔授業でも勉強が好きな気持ちに翳りが出ることはないとわかって嬉しい。授業は来週からだが、一教科だけ先生が既に講義をアップしてくれていた。家族社会学の授業で、今回は人と家族とのかかわりについての内容だったが、その中で日本の女児選好傾向について少し触れられた。ぱっと、ああ一姫二太郎的な女児をケア要因として見ているものかな...と思い、後で調べてみたら、老後の支えの「世話的援助=女児」という伝統的役割観を元にこの二十年女児選好の傾向が強くなっているらしい。幼い頃は第二の母として求められ、育つと介護に求められる、子供を求める親が子供全般に求めることかもしれないが、それをあてにされて産まれるのは嫌だ。「父に伏せ、夫に伏せ、子に伏せる」ことが女の一生に求められると言っていたのは誰だったか。

http://www.ipss.go.jp/publication/e/jinkomon/pdf/18724601.pdf

五時からは、「絵本で学ぶイタリア語〜ラファエロ没後五百年を記念して〜」のZoom講義を受けた。今回はCerbiatto libreria店主、四方実さんの語りだ。ラファエロの一生について描かれた「ラファエロ〜天使に愛された画家〜」という絵本について紹介された。イラストレーターのBimba Landmannの絵が独特だがとても魅力的で、絵本の素敵な文章を引き立てていた。ラファエロが絵を描くことはとても簡単だったと語る時、「おそらく天使が飛ぶのと同じくらい(簡単だった)」と表したり、「空にはまだ、朝露のしずくのような星がかがやいていました」など、他に紹介された文も翻訳が美しくなされている絵本だった。

https://note.com/cerbiatto/n/na0c9f8c4484b

30-day song challenge 16日目は、
"A song that's a classic favorite"
クラシックを曲名を意識して聴いたことがあまりないので探すのに時間がかかったが、「ラプソディー・イン・ブルー」を挙げる。

https://youtu.be/uJYB6-BRKIY

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