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5月7日

朝の散歩中にひこうき雲を見かけた。なんだかとても久しぶりに見た気がする。飛行機の便は今どのくらい減らされているのだろうか、乗る予定はないのであまり気にしていなかったがかなり減っているのだろう。仕事がなく手の空いたCAに防護服を作らせるという、訳の分からないニュースを見た覚えがある。その後さらに「子供の手作りポリ袋防護服を医師会に寄付」とかいうニュースを見て日々命に関わる悪いニュースを更新していることに寒気がした。プロに発注しろ。

今日から授業だったので、散歩と買い物を朝早くに済ませてPCで受けた。買い物に行き、犬の散歩に行き、洗濯物を干して、授業を受けて、お昼ご飯を作って食べて、少しして風呂に入って食器を洗って、夜ご飯を作り、イタリア語講座を受け、ご飯を食べて、後で帰ってくる母のためにお風呂を温めご飯を盛り...としていたらあっという間に一日が終わった。私は一人暮らしでも学校に通うと生活が疎かになりがちなのだが、二人分の家事と両立するとなるとなかなか難しい。一人だと数日に一回回せばいい洗濯も毎日回さなければならないし、夕方には台所は食器で一杯になる。犬の散歩も行かなければいけないし、三食自炊で栄養をしっかり摂ろうと思うと、二日に一回位の頻度で買い物に出かけなければいけない。私は出来合いを買うことはあまりないので、一人暮らしで大学に通っていた頃は朝はバナナ、昼は食堂、夜はほとんど食べないという、昼の食堂の栄養に頼りっぱなしの生活をしていたが、今は三食きちんと食べるようになったし、夜をしっかり食べる母のためにも夜ご飯は作らないといけない。母が休みの日は任せるのだが、とりあえず今月は平日四日は仕事が決まったらしいので、私がやらなければ。無理しない範囲で、頑張る。

今日のイタリア語講座は、エリオ・ボヴァさん「ことわざで学ぶイタリア語 ラテン語、宗教、神話との繋がりを考えながら」だった。
すごい情報量で、早口で進むのでペンを止める暇がなかった。最初に紹介されたことわざは、"Dormire sugli allori"(直訳:月桂樹の上で寝る)で、成功に甘んじて努力を怠ることを指して使うらしい。月桂樹(alloro)はオリンピックの優勝者や、優秀な学者に冠される栄光、勝利のシンボルだ。他にもイタリア語の言い回しで、conquistare l'alloroは勝利を勝ち取る、という意味を持つ。
他にも何十個ものことわざを紹介してくれたが、その中でも気になったものを記そうと思う。
"a caval donato non si guarda in bocca"(直訳:貰った馬の口の中は見るべきでない)は、プレゼントなどの値段は調べてはいけない、というような意味らしい。
次に気になったのは、コオロギを使ったことわざで、
"Avere grilli per la testa"(直訳:頭の中にコオロギを持つ)、これは良くも悪くも妙な考えに取り憑かれる、という意味らしい。頭の中の小さな声のことで、「ピノキオ」に出てくる、ピノキオの良心役としてなんやかや言うキャラクターがコオロギなのは、ピノキオの原作がイタリア人作家によるもので、こういうことわざがあったからなのだろう。
"Andare a sentire cantare i grilli"(直訳:コオロギが歌うのを聞きに行く)は、死ぬことを意味するらしい。これについては特に触れられなかったので、どういう関係かわからないが、なんだか素敵な表現だ。

中原中也のことを、破天荒な人としていくつかのエピソードを通してしか知らなかったのだが、初めて彼の詩を読んだ。「」だ。「ホラホラ、これが僕の骨だ、...」から始まる、口に出して読みたくなるテンポのいい詩だ。暗記して朗々と歌ってみたい。詩は普段あまり読まないのだが、このサイトに色々と載っていそうなので、読んでみようと思う。

30-day song challenge 25日目は、
"A song you like by an artist no longer living"
亡くなった人がぱっと思い浮かばなかったので、民謡を挙げる。フィンランド民謡の「Ievan Polkka
小学生の時好きで盛んに聴いていた気がする。

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