見出し画像

女装を始めてから今に至るまで

今回は前回の続きとして、私の今に至るまでの経験などについてお話しします。

上記をお読みになってから本編に入っていただけると良いかと思います。


1. 小学校高学年のこと

"自分の好きなように生きる"
そう決めた私は、自分の思うままに振る舞うようになりました。当然私の思うままというと"女の子みたい"に振る舞うことが多くなるので最初はちょっと周りに驚かれました。急にどしたん??って。そう聞かれたときは、ただの気分だって言っていつも誤魔化してました。

しかし、事件は突然起こりました。

小4の7月のことでした。放課後1人で帰っていたら急に同級生4人呼び止められて暴言を吐かれました。内容をざっくりとまとめると"オカマみたいでキモい"ってことでした。とても心が痛かったけどここではグッとこらえて、誰にも相談しませんでした。

次の日、普通に学校に行きました。昼休みまでは普通でした。しかし、昼休みになって急に昨日のうちの2人に鉛筆で刺されたり拳で殴られたりしました。ほんとに怖かった。ちなみにこのときに刺された右手の甲には未だに跡が残っています。あと、殴られて黒板にぶつかったときに右手の中指の爪も割れました。あれもほんとに痛かった。

それで午後の時間は事情聴取がありました。相手は"キモいし目障りだから攻撃した"って感じのことを言ってました。まあ確かに家で男子がメイクもせずウィッグも被らずでかわいい子ちゃんしてたらそう思っちゃうよな…学校でもその雰囲気出ちゃってるよな…って納得はしてしまいました。あと先生にも"もっと男らしく堂々としなさい"って言われました(なんで何回も言われるの!?)。本当は反発したかったけどこのときだけは大人しく受け入れました。

この後も軽めのいじめは夏休みまで続きました。

そのときにこれ以上いじめられたくないって思って、私はかわいく生きることを諦めようかなと思うようになりました。

本当は自分の好きなように、かわいくなりたいって思ってるのに。でも、かわいいを我慢するのといじめられるのとだったら、我慢する方が楽だなって思って。正直ほんとに辛かった。でもそれしか逃げ道がなかったから仕方なかった。

こうして夏休み以降は女装を全くしなくなりました。心に穴が空いたような感覚でした。でも、その穴はスプラトゥーンを本気でやるようになったことですぐに埋まりました。

その後をいわゆる一般的な男子と似たような感じで過ごしました。小6のときには初めて恋も経験しました。 初めて女の子に対して抱いたその恋愛感情はとても複雑でとても深かったようなことを覚えています。ただそれ以降、恋愛というものがよく分からなくなってしまい、今後私が恋愛することはたぶん無いと思います。

2. 中学に入ってから

中学に入って最初は、コミュ障ゆえにかなりの苦痛を感じていました。しかし、1週間もすれば楽しいと思えるようになってきました。というのも班活動で同じになった女の子3人組が、1人だった私とたくさん話してくれたからです。私もすぐに打ち解けられました。そして彼女たちが後の私に大きな影響を与えました(詳しくは後で)。

しかし、楽しかったのも束の間、まずは部活動という大きな壁が立ちはだかりました。私はバドミントンが好きで、部活でもやりたいと思ってました。しかし、部活としてあったのは"女子"バドミントン部でした。だから入部禁止って言われて。ほんとに泣きそうだった。何度か交渉はしてみたけど全部ダメでした。大会には男子の部もあるのに体の性別だけで部活動すら制限されるのが悔しかった。

結局は"男子"ソフトテニス部に入りましたが、そんなに楽しくはありませんでした。友達はいたけれどそれよりも悔しさの方が大きくて。

こうして中学に入ってから1か月も経たないうちに病み期に入ってしまいました。


時は流れ、秋になりました。部活にも割と慣れてきてはいました。しかし、秋の大会が終わってから部活内の人間関係がぐちゃぐちゃになり、それぞれがそれぞれと敵対し合うような状態が続きました。私も誰も信じられなくなりました。か弱すぎること、綺麗好きすぎること、威勢がないこと、実力が足りないことなどなどたくさん悪口を言われました。3年間もほんとの自分を封印しても、やっぱり根底は封印できずにいたんだなって気づきました。なんでこの部に入ったんだろ、なんで好きなスポーツすらできないんだろ、そもそもなんで性別の2分の1を外しちゃったんだろ、とかずっと思ってた。

特に私の精神は弱いので部活外でも病んでいました。そこでいち早く異変に気づいたのは先程話した3人組の内の1人でした。最初は大丈夫だって誤魔化してました。でも隠すのも辛くなってきて、勇気を出して私の全てを話しました。引かれる覚悟での初めてのカミングアウトでした。

でも予想とは全く逆の反応でした。"そんなの我慢しなくていいよ。全然おかしなことじゃないし。何か手伝えることあったら言ってよ。"って。なんかすごい嬉しかった。初めて理解してくれる人に出会えたと思って。

期末テスト前の休日練習は勉強を理由に休みました。でも実際はその子の家に行って女装してました。正直、また昔のように戻っちゃっていいのかなとは思ってました。でも自分に正直になりたい気持ちの方が強かった。その子は下着から服、ウィッグ、メイクまで全部を用意してくれてました。どうやら全部家にあったらしいです(何であったんだろ笑)。そして、3年以上ぶりになりたい姿になれました。メイクはしてもらって、初めて完全な女装が完成しました。正直とても嬉しかった。その後も何回か家にお邪魔して女装させてもらいました。制服着たり、コスプレしたり、実はスク水も着ちゃったりしました。しかも帰るときに私服とメイドコス、ウィッグ、ネックレスももらいました。部屋に隠すのは大変だったけどすごく嬉しかったです。

ちょうどそのタイミングでコロナで長期休みになり、たまに自分でも女装するようになりました。私が私らしくいられる時間が増えて正直嬉しかった。


そこから半年が経ち、中2の10月末。今度は部活とクラスの両方で揉め事になり、私はいじめられる側になってしまいました。私は完全に無視するように頑張ってました。でも、友達は耐えきれずに自殺しちゃって。その後もどんどんエスカレートしてって私も耐えきれなくなりました。そこで私も飛び降りて死んじゃおうって思ってやってしまいました。初めての飛び降りでした。でも少しのケガしかなくて死にきれませんでした。

やっぱり辛くて女装させてくれた友達に相談しました。そのときは最初の方に出てきた3人組のもう1人の子もいて私の話を聞いてくれました。その子にもカミングアウトしました。いいと思うって言ってくれて心がちょっと楽になった。でもやっぱり諸悪の根源は女装にあるのかなって話になって、またかわいいを封印することを決めました。

そこから中学卒業までの1年ちょっとは女装もせず、ただ勉強とゲームだけで生きていきました。

(2023.10.3追記)3人目の子には話さなかったのかと聞かれました。本当は話そうとしていました。でも話す前に彼女は旅立ってしまいました。なので伝えられなかったのです。事情は察してください。

3. 高校に入ってから

結論、コミュ障ゆえにまた病んでいきました。友達もいなくて心細かった。また、5月くらいから学校関係で色々と問題がありほんとに大変でした。その極限の精神状態の中でさらに追い詰められ、結局、私は2度目3度目の飛び降り自殺を試みてしまいました。6/4の朝7:21と6/5の朝6:39です。もちろんどっちも失敗。左中指の第一関節が折れただけでした。ちなみに医者には行っていないので今も少し痛いです。

その後時間が経ってなんだかんだで解決して、今はそこそこ楽しい高校生活を送っています。

しかし、今年に入ってすぐ私の前垢で大変なことが起きました(次回記事の内容)。そこで今のアカウントで2年ぶりにまた女装を復活させました。最初は上手くいくか心配だったけど、1/23から始めてもう半年が経ち、こうして今いろんな方と繋がることができて本当に嬉しく思います。

こんな私ですがこれからもよろしくお願いします!!