はんこん!

何のことはありません、ゲームにおけるハンコン(ハンドルコントローラ、ステアリングコントローラ)のことです。この度、ハンドルコントローラを購入して使ってみたので、その使用感をちょっとメモっておこうと思います。
なお、使用したハンコンはHORIの「レーシングホイールエイペックス」、ゲームはMicrosoftの「ForzaHorizon4(PC版)」です。

最初はまるで事故ばかり

早速、届いたコントローラをつないでゲームを起動しました。別途、ドライバーのインストールがなくても、すんなりと動いてくれました。各自のお好みでキーコンフィグをすれば、導入自体はかなりスムーズでした。
そして、いざ運転開始!と思ったのですが、意外と車が曲がらない?というのが最初の印象です。おかげで道はそれるは、逆にハンドルを切りすぎてスピンするわと散々です。もともと、ゲームパッドの時に敵難易度は「エキスパート」でやっていましたが、「中級」まで落としても勝てないという状態です。
ちなみに、このハンコンはFFB非搭載ですが、手を離せばハンドルは元の位置に自動で戻るので、その点は購入前の予想と違ってよい点でした。

設定をあれこれ

このままではいかんということでいろいろと設定を見直してみました。なお、以下の設定名はハンコン独自の名前である可能性が高いので、別のハンコンの場合は別の名前、もしくは設定自体が無いこともあります。
まずは「デッドゾーン調節機能」。これは、ハンドルを切っても動きに反映させない範囲を調節する機能です。この範囲が大きいと、ちょっとした振動でハンコンをぶれて動かしても車が反応しなくなります。私はこの設定を一番狭く設定しました。つまり、少しでもハンコンを動かせば、車が曲がり始めます。そもそも、ハンコンを買った理由として、ゲームパッドではできない細かなハンドル操作をやってみたいからです。なので、デッドゾーンを大きくして、操作に反応する範囲を狭くしてしまうのは、個人的に逆効果です。
次に「リニアリティ調節機能」。これは、ハンドルとフットペダルへ個別に設定できるのですが、それぞれ操作した割合と、実際に反映される入力量の比率を変える機能です。設定によっては、例えば、実際にハンドルを半分(50%)切ったとしても、操作としては30%分しか反映されないという機能です。これにより、操作量が少ない時の動きの精度を、より細かく行うことができます。私は、この機能はOFFに近い設定量、つまり、ハンドルを操作した割合と同じだけ反映される状態にしています。おそらく、ここが事故を起こしていた要因で、「最初ハンドルを切っても全然曲がらん」→「もっと大き目に切る」→「曲がる量が一気に増えてスピンする」ということになっていました。
さらに「ウィニングモード」。これは、ハンドルが反応する最大の操作切れ角を180度に制限し、最大にハンドルを操作するまでの遅延を少なくすることができます。しかし、最初の「デッドゾーン」の設定と同じ理由から、この機能もOFFにしました。
最後に「ステアリングモード」。これをONにすることで、よりレースゲームに特化した操作になるようです(具体的にどのような効果があるのかは記載なし)。こちらはONにして使用しています。なんとなく、ハンドル操作が思い通りになったように思います。
ここまで設定することで、ハンドル操作はかなり改善しました。ちなみに、ハンコンの取説に乗っている「デッドゾーン値」「リニアリティ値」の大きさと、実際の効果量ですが、反対に記載されているのでご注意ください。

さらにもう一押し設定

さて、ハンコン側の設定はここまでとして、後はゲーム側の設定です。ゲーム側にも設定項目は多いのですが、中でも1つだけキーとなる設定がありました。それはハンドルアシストの「ノーマル」と「シミュレーション」です。こちらも、ハンドル操作をアシストするか否かという項目らしいですが、実際にどのような効果なのかは記載がありません。ただ、「シミュレーション」にすると、ハンドルを操作する量がそのまま車のハンドル操作量になるようです。一方で「ノーマル」にすると、ハンドルをいきなり大きく切っても、車が制御できなくなることが無いようにセーブしてくれるようです。イメージとしては、ハンドルを切ったときに、その操作量がじわじわと反映されていく感じでしょうか。
この設定項目は「シミュレーション」に設定しています。というのも、実際にハンドルを操作する場合は、今、このくらいハンドルを切れば曲がり切れるかな?という感覚で操作しています。そのため、わずかでも入力量の反映に遅延があると、やはり余計にハンドルを切ってしまうわけです。アシスト「ノーマル」の際に行われる「じわじわとした入力」は、実際にハンコンを操作する部分で必然的に行われますからね。ここは、入力量を素早く切り替えられるゲームパッドと、入力のマージンを細かく制御できるハンコンの大きな違いと思います。
なお、設定を「シミュレーション」にしたままゲームパッドで操作してみましたが、車が左右に振れ続けるわ、挙句の果てに、段差もないのに吹っ飛んでいくわの散々な結果でした。

足元にご注意ください

これで、かなり操作は最適化されましたが、最後まであれこれ悩んだのがフットペダルです。
というのも、フットペダルは軽いので、アクセルやブレーキを離した反動でフットペダル本体が少し跳ねてしまうのです。これのため、足を各ペダル間で移動する際に若干戸惑ってしまいました。このフットペダルには「補助プレート」がついており、ここに踵を乗せて固定するようですが、どうもその足の置き方が個人的に合わないようでした。
また、プレイする椅子の高さや距離がなかなか合わず苦労しました。どうもフットペダルに対する足の置き場がしっくりこず、アクセルワークがうまくできない状態となりました。これはハンコン自体の問題ではないので、もし購入される場合は、足元のスペースをちょうどいいように変えられる余裕があるとよいですね。

さて、一通り設定をして、操作自体は最適化されました。ただ、それでもゲームパッドとは勝手が違うので、同じくらい思った通りには操作できていないですし、逆にそれが新鮮でもあります。ここからは要練習といった感じです。
ForzaHorizonシリーズは5が発表される中、この限定的な組み合わせの使用感にどれだけの需要があるのかは謎ですが、とりあえず、どなたかの参考になれば幸いです。

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