娘を持つ世の父親

彼らは非常に面白いです。

酒の席だからってのもあるんでしょうけどね。

・嘆きその1

「俺の娘に子供が生まれたんだよ。俺の孫なんだよ。なのに何でおれと苗字違うんだろうなあ?」

そりゃ、お嫁に行ったからでしょ。

・嘆きその2

「俺の娘が結婚するんだ。なんてことだ!俺は他人にやるために娘育ててたわけじゃない!誰が娘の膜破っていいなんて言ったんだ!」

最後の一言、完全にアウトです。

・嘆きその3(彼はすごかった

うちの従姉妹がスナック経営してまして。

そこのお客さん。(お私は厨房のお手伝い。

もうすでに泥酔状態。

従姉妹に帰りなさいと言われるも、一杯だけでいいんだ。

そして従姉妹はかなり薄めたウィスキー水割りを出す。

それを一口飲んでタンっとグラスを置くおじさん

「俺の娘が、結婚すんだよ!!」

よかったですね、おめでとうございます。

「何がめでたいんだ、相手がどんな男かもわからんのに!!」

いや、ご挨拶とかなかったんですか?

「あったよ!あって押し切られたよ!なんか断ると俺がダメな空気になってたから!」

いいじゃないですか、娘さん幸せになれますよ。

「俺の娘に男を見る目があるなんて、誰がわかるんだ!!」

あなたがご自分で育てたんですから、娘さんのこと信じてあげてくださいよ

「いやだー!!結婚式が耐えられん!!俺は出ない!!明日俺は出ない!!」

……待って。明日結婚式なの?ねえ明日なの?っていうかもう日付変わるよ?それで今その泥酔状態なの?

私と従姉、真顔。

で、たまたまこの時、あしたのお通しに使う予定だったあさりの塩抜きしてまして。

アサリの味噌汁を作って、ただこねてる子供みたいなおじさんに飲ませました。

「これ飲んで帰って! あとこれ(何か見えなかったけどウコン的なドリンク?)も!それで明日、ちゃんと娘さんの結婚式でなさい!!」

従姉妹の言葉にもいやだと繰り返していたおじさん。

この一言で黙った。

「結婚式に出ないとか、出ても二日酔い状態でグロッキーとか。そんなんだったら娘さんに一生口きいてもらえないよ!?」

……大人しく飲んで帰りました。


そうそう、この従姉の伯父さんも面白い人です。

開店当時にびっくりし、閉店当時にもびっくりしました。

そして3人の娘を持つ伯父さんがちょっと気の毒だった。

この場合は従姉妹たちが面白かった。

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