私が出会った黒人さん

関東に住むようになって、駅で一人、居酒屋で一人、黒人さんと出会いましたね。

そしてこの二人のおかげなのか、黒人さんに悪いイメージがないですね。

駅で会った方は、若い男性でにっこに越している人で……日本語がまったく通じませんでした。

駅で電車待ってたら、私の前に並んでた。

その時もこっち振り返ってにこって笑い、私は楽しそうだなあ曖昧に笑う。

で電車に乗ります。

私は電車に乗ると基本、大体本を読むのですが、この時も本を読んでいました。

するととある駅で声を掛けられる。

しかも英語だ。

顔を上げると黒人さん。

今どこの駅にいるのかと尋ねてくる。

そして黒人さんの知りたいことを私が理解するまでに時間がかかってる。

（え、わかんない。窓から見えないなー。っていうか、自分で降りて確認してよ、ローマ字読めるでしょー）

と思いながら、いったん駅を降りて駅名確認。

私「志木」（駅名だけ端的に。だって英語なんてわからんもん！）

黒人さんが英語で、ありがとう、俺朝霞行きたい。

ちょっと待て。

この電車快速だから、朝霞にはつかないぞ！

そう思い、私は片言英語とボディランゲージで××にはつかないと教える。

そして必死に周囲を見る。

（英語できる人いないの！？）

皆我関せずだった……

黒人さんは、何の根拠があるのか自信もって「いや、この電車は朝霞につく！俺知ってる！！」みたいなこと言ってた。（英語できないからあってるかやしい。とりあえず上機嫌

（朝霞には止まらんけど、朝霞台には止まるんだよな。この人が行きたいのは朝霞台のことかな）

自分でそう納得して、また読書に。

しばらくして目を上げると、そこは「和光市」という駅。

すでに「朝霞」も「朝霞台」も経過している。

黒人さんは、ニコニコいい笑顔でいる。

私は必死になって、また片言英語とボディランゲージ

私「ここ、和光市。この後ももう東京！　朝霞は通り過ぎた。降りて、階段上って、反対側の電車に乗って！！」

ニコニコ笑顔の黒人さん、ちょっとびっくりした顔で「おー」とか言ってた。

そしてありがとうと言い電車を降りたのだけれど。

階段登れって言ったんだけど通じなかったのかなー……

新木場行きの電車乗っちゃった……

っていうか、なんであの人は日本語全く話せず一人で電車に乗ってしまったんだ。

誰か日本語わかる人と乗るべきだろう。

そしてあのあと朝霞には無事にたどり着けたのか。

結構前なんだけど、今も時々思い出します。

あ、なんか結構書いてしまった。

一気に二人の黒人さんのこと書くつもりだったのに。

もう一人はまた思い出した時にでも書きます。居酒屋で出会った黒人さん。

この方は日本語しゃべれる。