ゲームについて話したい⑫:ムーンレスムーン
ゲームについて話したい。
先日「ヨカゼの公園」に行ってきた記事を投稿した。
開催概要が出た時点でとあるゲームの試遊が出来るということが分かっていたのでそれを楽しみにしていたのだが、思ったより発売日が直近となり、
ゲームを先にクリアした状態で展示を見に行くこととなった。
今回はそのゲームの話。
主人公の少女・ヨミチが夜の近付いた街を歩いていると、気付いたら知らない世界にたたずんでいる。
「ムーンレスムーン」は様々な世界で人々と交流しながら、その不思議な体験の真実に少しずつ近づいていく、テキストアドベンチャー作品。
今、自分が生きている世界が特段嫌というわけでもない。
それでも何度も同じ世界に辿り着くことで、次第に自分が「別世界」、特に月の世界に住む女性「マドベ」に依存しているのでは…と思うようになるヨミチ。
現実世界でも別世界とリンクするような出来事が起こり始め、その気持ちが徐々に強まっていく…といったようなストーリー。
ストーリーは基本的に終盤まで一本道で、物語を進行させるためにキーワードを集める「RIDDLEパート」で特定の言葉を集めていると、最後に到達出来るエンディングが増えるようなシステム。
キーワードの取り逃しがあっても「RIDDLEパート」だけやり直し、ということも出来るので回収も簡単で、2~3時間で全てのエンディングが見れると思う。
優しい音楽の中で、優しい登場人物たちが繰り広げる、優しい物語。
このゲームで忘れてならないのは音楽の話。
ところどころでオリジナル楽曲のMVがアニメーション付きで入る。
楽曲が良かったのでクリア後にサントラも購入したが、MVの曲は入ってないのか!ので別に購入。
「Sad Sad Hot Latte feat.むト」、特に好きな曲です。
そういえば、少し前に「限界OL海へ行く」という作品の記事を書いている。
女性が街を歩き、様々な人に出会い、その交流の中で多くのことを考させられるストーリー、という意味では「ムーンレスムーン」と近い構造になっている。
こちらは『「青さ」の残る少女が幻想的な世界を歩く』のに対し、「限界OL海へ行く」は『仕事に疲れ切ったやさぐれOLが仕事が嫌になって海を目指す』というやたら現実を思い出させる内容なので、個人的にその対比でフフッとなった。どっちも違った良さがある。
初めてゲームをプレイしたときの環境は、その後のゲームへのイメージを左右するものになることがあると思う。
このゲームはPVなどから「夜」のイメージが強く深夜にプレイしようと思い購入したが、その日どうしても寝付けず、横になるのを辞め早朝からこのゲームを始めた。
「優しい朝」を迎えるのにちょうどよいゲームなんだと、自分の心に刻まれている。
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