見出し画像

レンズの話をしよう ③~【安かろう良かろう】SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO~


 安かろう悪かろう、という言葉がある。

 例えばカメラで言えばソビエトロシアのフェイクカメラを買うかオリジナルのバルナックライカを買うか。
 人それぞれだろうが基本的にはバルナックライカを買う方を勧めたい。
 まあ、それでもフェイクライカが欲しいというのなら寧ろ歓迎してしまいたいような気持ちにはなるが。

 レンズで言うならば、以前紹介したタムロンなどのサードパーティーのレンズは純正のレンズよりもお求め易い値段となっている。
 しかし、決して性能が劣るものではない。

 今回は前回に引き続きサードパーティーのレンズから名門・SIGMAの便利なズームレンズを紹介したい。

 SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACROである。

 私は本来PENTAXのKマウントデジタルから本格的にカメラを初めている。
 当時の主な撮影対象は花や虫、フィギュアなどを想定しており、キットレンズの次に買い増したレンズは中古のSIGMA 50mm F2.8 EX DG MACROだ。


 亡父が「タムロンのSP90mmとシグマのカミソリマクロはすごい」と常々評しており、カミソリマクロ(70mm F2.8)は当時既にプレミアが付き始めていたので兄弟分の50mmマクロを買った。
 これがやはり優秀だった為、実は純正よりシグマのKマウントレンズの方を一杯揃えている。

 70-300mmを購入したのは、たまたま会社で社員旅行に行くという事になり、50mmだけではなあ、望遠ズームレンズ欲しいなー、と思ったことが切欠だ。

 会社帰りにビックカメラに寄って、閉店の音楽が流れている中で「これください!」と店員さんに頼んだのを覚えている。
 だって新品で20000円しなかったのだ。
  純正の約半額。

 

 ※実際に購入2日後に社員旅行で撮ったもの

 なんと言っても軽い。70-300mmで520gほどしかなく取り回しに優れる。
 また、クォーターマクロ機能があるためある程度望遠マクロとして扱うことも可能だ。

 ツチハンミョウの仲間(神津島)

 どこかのレビューサイトで、
「野良猫の撮影に最適な高コスパレンズ」
と評されていたが、実際ズームレンズとしては映りもよくかなり使いやすい。
 今でも中古で10000円前後くらいで手に入れやすく、「安い」と「写る」を兼ね備えたオススメのレンズだと思う。

 エノテラ(神津島にて)

 秋葉原の魂ネイションショーケース内を。


 アメリカ東海岸・カロライナビーチにて

 山梨県にて

 非常に軽く、出来ることも多く扱いやすいレンズなのだが、SIGMAさんからは現在PENTAX Kマウントに対応するレンズのラインナップがない。
 と、いうか一部海外レンズなどを除きKマウント用サードパーティーレンズの現行はほぼない。
 まあ諸事情あろうし仕方ないことなのだが、SIGMAレンズはとても良く写るレンズばかりであるし、修理の対応も丁寧だった。
(群馬で星景写真を撮っていたら三脚を倒してしまい買ったばかりの24mmレンズを壊してしまい、神奈川に修理を出しに行ったことがある)

 Kマウント用シグマレンズ、あれば喜んで買うんだけどなあ。




kaz


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?