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突発性難聴の話

時々、芸能人の人が突発性難聴になったとか、実は突発性難聴だったという話を聞くが、自分も突発性難聴になった事があるので、その話を書いておく。

それは突然やってくる。

自分の場合は、突然症状が訪れた。他にも色々なパターンがあるのかもしれないが、じぶんの場合は、日中いつも通り仕事をしていたら、耳に水が入った時のように左耳が聞こえにくくなった。聞こえにくくなっているだけで、その時はまだ左耳でも音は聞こえていた。

単純に耳に何か異物が詰まったような感じだったので、しばらくしたら解消されるかと思って、当日はそのままにしておいた。

ただ、次の日になると、更に耳が詰まった感じが進み完全に聴こえなくなった。

旅行が控えていたのと、完全に聴こえなくなるのは困るので、その日のうちに会社の近くの耳鼻科に行ったところ、突発性難聴の診断を受け、そのまま入院を勧められた。

流石に会社もあるので、その日のうちに入院するわけにはいかなかったが、直ぐに会社に帰り事情を説明し次の日くらいには入院した。

治療が始まる

医者からの話によると、突発性難聴はとにかく早い段階で治療をスタートすることが重要とのこと。治療スタートが遅れると聴力を回復する事が難しくなるらしい。

治療というと、血をサラサラにする点滴をひたすら打つというものだ。点滴はかなりゆっくり打つものの、半日程度で終わる。ただ、自分は、その後どこかに遊びに行けるというわけでもなく、ベッドの上で寝ていた。点滴ためか身体が非常にだるくなり、かなり眠っていたと記憶している。

当初医者側は、点滴開始から三日目程度で聴力が回復すると思われていたようだが、状況が改善しなかったため、喫煙を疑われた。直接的な理由は聞かなかったが、喫煙をしていると効果が現れるのが遅い時があるらしい。

ただ、四日目くらいから少しずつ聴力が回復し始め、最終的には完全にと言っていいくらい、なんなら聞こえなくなる前よりもよく聞こえるようになったと思えるくらい回復した(本人の感覚)。

その後、退院はできたのだが、医者からはしばらく自宅療養を勧められたため、退院後直ぐに会社復帰とはならなかった。

そもそも、突発性難聴の原因がストレスからくるものと言われているため、治療においてはストレス環境から一旦離れるということが重要と考えられているため、病院でももちろん仕事関係のものは持ち込まない方がいいし、自宅でも仕事はしない方がいいようだ。

とにかく初動が大切

突発性難聴は、突然発症する上に痛みなどがないため、仕事が忙しいと、医者に行くという初動がどうしても遅れがちだと思う。

ただ、片方とはいえ耳が聞こえなくなると、自分の半分が死んだように感じられ、聞こえない側から人が近づいても全くわかなくなってしまう。

なので、症状が出たら周囲の人にも協力してもらい、直ぐに医者に診てもらうようにしたい。

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