新しいホンダジェットについて勝手に書いていく

ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company 以下、HACI)が、「HondaJet 2600 Concept」をベースにした新型小型ビジネスジェット機の2028年に向けて製品化することを発表した。

ホンダエアクラフトカンパニーは、Hondaの子会社で、航空機を作っている会社だ。現在は、超軽量ジェット(Very Light Jet)というカテゴリーでは、後発ながらシェアトップを誇る。ホリエモンも共同保有していて日本でも有名だ。

その会社が、今度1ランク上の軽量ジョットというカテゴリーのジェット機を発売する。

それが「HondaJet 2600 Concept」をベースにした新型小型ビジネスジェット機だ。

ホンダジェット機の特徴

後発のホンダジェットがシェアトップをとれた大きな理由が、ジェットエンジンの取り付け型にあるという。他のジェット機は、ジェットエンジンを機体後部の胴体に固定しているのが一般的だ。胴体にエンジンを固定すると、機体内部が狭くなるとともに、エンジンの振動や音も機内に伝わる。これに対し、ホンダは主翼の上にジェットエンジンを固定することで、エンジン音や振動が機体に伝わりにくくなるとともに、機体内の空間も広くなったことで居住性が格段に向上したという。

これまでのホンダジェット、エリート、エリート2という超軽量ジェットは、上記デザインに加え、ホンダとGEの合弁会社GEホンダが制作したオリジナルのジェットエンジンを搭載していた。

一方、新しいジェット機は、デザインは踏襲されるが、ジェットエンジンは、他の会社でも採用されている、ウィリアムズFJ44となっている。

新しいジェット機は、その名の通り2600ノーティカルマイルを示す。これは、アメリカ横断の距離のことで、無着陸でアメリカ横断を可能とする。

このクラスで、他社でも採用されているジェットエンジンを採用しながら、アメリカ横断を実現可能としているので、前述のエンジン位置を採用した機体デザインによるところが大きいとのこと。

この中で、一つ気になっていることが、超軽量ジェットクラスでは、合弁とはいえ自社エンジンを採用していたにもかかわらず、なぜ軽量クラスでは他社のジェットエンジンの採用に踏み切ったのかということだ。

個人的には、自動車の内燃エンジンが将来的に縮小していく中、ジェットエンジンの設計、制作は100%ではないにせよ、技術転用先として将来性があると考えている。

それだからこそ、新しい機体でも自社エンジンにこだわるものと思っていたが違っていた。

可能性としては、アメリカなどの規制がクリアできなかった、何らかの形で技術的な問題がクリアできなかった、当初採算が取れると期待していたHF120エンジンが、実は採算が取れなかったため、独自エンジンの開発は密かに断念している。などいくつかの想定ができるが、どこかでその辺りの真相を知りたい。

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