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オールド・スタンダード、ニュー・スタンダード

在宅勤務、第9週目である。

当初は5月19日までとされていたこの在宅勤務、どうやらもっと長引きそうである。5月20日以降も在宅勤務に問題がない人は家で仕事しろということになりそうだ。職場からの正式な指示はないものの、オランダ政府の発表と雑談の中でもれ聞いた上司の言葉から想像すると、どうもそういう事になりそうだ。

願っても無い。望むところだ。このまま在宅勤務をしていて良いのなら是非ともそうさせて欲しい。ニューノーマルとかニュースタンダードという言葉が頻繁に聞かれるようになったこの頃。コロナでロックダウンされた世の中で始まった、と言うか始めさせられた新しい生活様式のことだ。私の場合、これから在宅勤務をして、週に一度か二度、買い物のためにスーパーマーケットに行くためだけの外出をする。6月になればロックダウンも少しずつ緩和され、6月1日からはミュージアムがオープンするから、月に一度か二度ボランティアの仕事をしに行ったり、おっかなびっくりカフェに行って日光浴を楽しむことができるようになるかもしれない。でもそれ以外は基本的におうち生活だ。

3月中頃までずーっと続けてきた元の勤務形態。当たり前だったルーティンを忘れそうである。どんな生活だったか一応書いておこう。

普段の起床は5時45分くらいだった。ぱぱっと顔を洗い、昼食用のサンドイッチ弁当を作って、仏壇に線香をあげ、鉢植えに水をあげ、6時半前に家を出る。まず向かうのはジム。月曜日はさぼっちゃう日が多かったけれど、だいたいそれ以外は平日は毎日通っていた。軽い筋トレを45分ほどして、ジムでシャワーを浴びてから出勤だ。10 in 9をやってたから、毎日の始業は8時10分。でもいつもだいたい8時には職場に入ってたかな。8時半くらいまでは確実に職場に一人。だからだいたいネットでプライベートメールやFBちぇっく、または新聞読んだりしてゆっくりお茶を飲んでいた。昼休みはいつもだいたい1時から2時まで。職場近くのAHに買い物に行ったり、Clingendael公園に散歩に出かけたりしていた。時にはTheresiastraatやVan Hoytemastraatまで足を延ばして買い物してたな。午後は17時半まで仕事。だいたいいつも定時上がりしていた。同僚たちより50分早く出勤してたから、意地でも定時上がりするぞ、って感じだったな。昼休みにAHに行かなかった日は仕事帰りに寄っていた。今考えると、スーパーで買い物するのはよい気分転換、ストレス解消になっていたようだった。

別になんてことない、特に変わったことも無い、面白くもなんとも無い勤務形態だった。だからこれをこれから在宅勤務と交換ね、と言われても嬉しいだけなのである。

さて、それではこれまでの8週間で築いた私のニュー・スタンダードは?

起床は7時半か8時。まあだいたい・それより前に目が覚めてしまうのだけど、よっぽど小便に行きたいとき以外は意地になって7時半か8時までベッドにいる。起きてからはチャチャっと15分くらい腕立て、スクワット、ダンベルなどで目覚ましの運動。これだけじゃホント筋肉落ちちゃうよなぁ。でもホームジムはどうもモチベーションが湧かない。もうちょっと器具があれば、なんて思うけど。それからシャワー浴びてコーヒー飲んで、TVニュース見て、スマホチェックして。9時か9時半にはCitrixで職場のネットワークにログイン。勤務開始である。一応けじめをつけて、ダラダラとした生活にならないように、Tシャツとパンツ一丁でPCに向かうなどということはしない。シャワーも浴びずに髪もボサボサのままで仕事を始めるというのは嫌なのだ。12時か12時半にペーターと食事。メニューはいつも決まってTosti。ラーメン食べたのはパンを切らした日の一度だけだったなぁ。いつも同じメニューと言うのはいかにもオランダ人だけど、まぁこれはこれで楽だし良しとする。このところずっと天気が良く、暖かい日が続いていたのでちょっと長めに昼休みを取って14時か14時半にホームオフィスに戻る。16時ころからYouTubeで日本のニュースを見ながら仕事。一区切りがつくまでだけど、だいたい17時半から18時までの間で勤務終了。

さて、このニュー・スタンダードがオールド・スタンダードになる時は来るのだろうか?


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