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泣きたい私は猫をかぶる 岩佐まもる著

私は11月は毎日投稿し、その全ては好きな本を紹介しようと思っています。しかし、ネタ切れ気味に…
頑張ります…。

この本は今年6月にNetflixで公開されたアニメ映画「泣きたい私は猫をかぶる」のノベライズ版である。
映画を見る前にこの本を読んだので大体の話の流れを理解しながら映画を見た。
まず、映画の感想だが中学生特有の体の成長に伴わない幼い精神が作中で表現されているところが良かった。
中学生特有の自分の思いを打ち明けることがもどかしく、もがいている彼らを見ているととても面白かった。
ただ、ノベライズ版ともあって少し文体が幼い感じがしたのだが気になったところはそこだけである。

そして何より「ヨルシカ」の「花に亡霊」の歌詞が頗る好きになってしまった。
「今も見るんだよ、夏に咲いている花に亡霊を」
これは川端康成の小説集「化粧の天使達」にでてくる「別れる男には花の名前を付けなさい。」というフレーズを想起させる。
今までヨルシカの曲は聞いたことないのだが、この花に亡霊は日本語の響きが心地よく何度も聞いてしまう。

ほとんどヨルシカの話になったが映画には音楽もとても重要なものであると痛感させられた。