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僕は何者で、誰にそれを残せるのか?

モデルで活躍している冨永愛さんのエッセイ本
”「Ai 愛なんて大っ嫌い」を読んだ。

10代で渡米して日本人、アジア人が
アメリカトップシーンでモデルとして活躍する道を
築き上げたスーパースター、冨永さん。

本の中には正直に語られているのであろう
内容が満載していて、濃い。とにかく濃い。

輝かしく見えるファッション業界の裏のことや
冨永さんの生い立ちが主にテーマとして書かれていて
とにかく印象的なフレーズは何度も出てくる
”ぶっ殺してやる”の一言。

”ぶっ殺してやる”
その反骨精神だけでのし上がった半生と
いってもいいように感じた。

でも、一番考えさせられたのは後書きにあった。

冨永さんとその息子さんは
長渕剛さんと交流があるようで
長渕さんが冨永さんに言ったとされる一言が
僕の心の中にグワァン、グワァンと響いた。

”息子くんに、愛ちゃんが何者なのか残してあげて”

というような一言。

果たして、僕は、誰に、
僕が何者であるかを残せばいいのだろう、
残せるのだろう。

僕には子供はいない。
妻もいなければ、そうなるであろう人もいない。

毎日のように、ギター流しで
初めて会う人達に歌を歌っているけど
その短い時間で、僕は僕が何者なのか残せているのだろうか。

そして、僕は今、何者なのだろうか。

人生をどこかで踏み間違え
自分を信じられなくなり
自分を愛せなくなった
そして、
人を信じられなくなり
人を愛することができなかった。

毎晩のようにストロングゼロを何本も飲んで
何軒も飲み歩いて寂しさに塩を塗り、
何者にもなれなかった僕。

そんな自分が嫌で、嫌で、嫌で、
変わりたくて、ラストチャンスだと思い
流しとして歌い始めた僕。

流しのキャリアは今年でもう
5年目になろうとしている。

僕は何者かになれているのだろうか。

健康がつづく限り、僕は歌い続けたい。
好きな流しとして生きていきたい。

僕の理念、テーマは
” 音楽で、世を明るく、楽しく! ”
そして、大きな夢は” 世界で活躍する流しになること ”


まだまだ、道半ば。

僕は今、そこに向かおうとしている者だ。
そしてこの先、少しずつ変化していくのだと思う。

その時、僕は何者になり
誰に、僕が何者なのかを残せるのだろうか。


KAZ


ありがとうございます!By KAZ