家庭内三権分立

少しづつ暖かくなってきて、
花粉も飛び始め、
酷い花粉症の私は、恐怖の季節がやってきたと怯えております。

世の中的には桜が咲き、
入学なんかで新しいスタートをきる素晴らしい季節。
でも今年はコロナで公園のお花見も自粛。
なんとなく暗い日々ですね。
そんな時だからこそ、もう一度自分の今までを振り返り、
自分の大切にしている事、してきた事を思い出し、
心を奮い立たせていきたいですね!!
心に炎を燃やせ!!・・・恥ずかしい( *´艸`)

という事で私も自分が大切にしている事を書いてみたいなぁと思います。

私が大切にしている事、
それは「家庭内三権分立」という言葉です。
言葉の使い方があってるのかは分かりませんが、
一番しっくり来ているので使っています。

三権分立という言葉を調べると、
国会、内閣、裁判所の三つの独立した機関が相互に抑制し合い、
バランスを保つことにより、
権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障する原則!!

と書かれています。
要は「3つの機関が絡み合って丁度良くバランスをとっている」
と私は勝手に解釈しています。

これって家庭の中もそうだなぁ~って最近思うんです。
仕事・家事・育児(うちの場合は介護も)

カップルが結婚し夫婦になる、
この頃はまだ、仕事と家事の二つだけ。
最近では共働きの家庭が多くなっているので、
お互いに仕事をし、家事を分担する。
それでもまだまだ男性が働き、女性は家事を、
という見えない圧力がかかっている事もありますよね。

独身であれば、仕事も家事も一人でこなさなければなりません。

でも結婚していれば、家事を分担、相手に任せる事ができ、
余暇の時間を楽しんだりして、仕事でより良いパフォーマンスが出せる。
何となくこの頃は、仕事1:家事1、
みたいに見えますよね?
だから、共働きなら仕事1:仕事1:家事は0.5づつだね♡
みたいな感じでしょうか。

でも新婚生活は終わり、
あかちゃんががやってきます。
そして育児が増える。
するとどうでしょう?

ひとつ増えたから、
仕事1:家事1:育児1、

と何となく勘違いしてませんか?

「イクメンの僕は育児を半分手伝っているんだから、
家事はきちんとこなしてくれよ!!」

みたいな・・・。
仕事1:家事1:育児は0.5づつやってる。

でもこれって天秤で均等にバランスとれないんですよね。

仕事中は仕事に専念できるけど、
家事をやりながら、育児は同時進行、
しかも育児は絶対の法律!!
泣きだせば優先してあやしたり、
ごはんかな?おむつかな?どうしたんだろう?
産まれたばかりなら慣れない作業でもうパニック。
まったくもって0.5づつ何て分け方は絶対に出来ないもの。
これでは、その日の状況で食事の支度が遅くなったり、
洗濯ものは後回し、掃除もそこそこきれいにしか出来ない、
家事が終わらない事なんてたくさんあるでしょう。

そう考えるとそもそも、仕事と家事も、天秤で均等ではなかったんです。

お互いに交じりあい、フォローしあう事でバランスを保ててる。
そういう物、家庭内ってそういう物なんだとわかります。

ただ、仕事と家事は自分に返ってくるもので、
仕事なら金銭面、家事であれば自分の食事だったり、
直接のバックがあります。

でも育児はどうでしょう?

子供の事だからやらなきゃいけない、
産まれたからやらなきゃいけない、
そういった責任でやっている事多いですよね?
私もそうでした。
だからやってるのに感がいなめません。

でも最近、育児から直接返って来る物がある事に気づいたんです。

それは奇跡のプレゼントと私は読んでいます。

私に返ってきた奇跡を二つ、紹介させて下さい。

一つ目の奇跡は障害児の娘からです。

前にも記事にしましたので、詳しくはそちらで読んで頂きたいですが、
娘は6歳になる重度心身障害児。
産まれて9ヶ月の時に細菌性髄膜炎の合併症で、
多発性脳梗塞を起こし、
一生笑えない、泣けない、動けない、と診断を受けます。
丁度つかまり立ちを始めた頃で、
一緒におもちゃで遊びだし、
あやせばよく笑うほんとにかわいい盛りに起きた出来事でした。

妻も私も絶望しました。

私はそれを機に鬱病になり、最悪の日々を過ごしました。
1年くらいたった頃でしょうか?
人形のように反応のない娘との日々に限界を感じていた頃。
娘の好きだったテーマパークへ出かけました。
その帰り、なんと娘は笑ったのです。
奇跡の出来事でした。
その時の喜びは今まで感じた事のないもので、
始めて涙を流して喜びました。
そして、鬱病に負けられない、
この子は頑張って生きている、成長しているんだから、
自分もこの子としっかり生きよう、そう思えたんです。
私が鬱を克服するきっかけとなりました。
その後は、泣く事も思い出し、
今では柔らかい物なら口から食べられるまでに成長しています。

もう一つの奇跡のプレゼントは、4歳になる弟からでした。

弟が3歳の頃です。
私の鬱もだいぶ落ち着いていましたが、
落ち込んだりイライラする日がまだまだあり、
妻とうまくいかない日もありました。
恥ずかしい話ですが、その日も妻と大喧嘩、
イライラしたまま仕事に出てしまいました。
自分では悪いと思っていても感情のコントロールが効かず。
ぶつかってしまう事があったんです。

子供の前で情けないと反省してます。

仕事も終わり帰り道、謝り方を考えるも、
なかなかいい仲直りの方法が見つかりません。
思い出すとかえってイライラするし、
どうしたらいいのか分からないまま帰宅。
家の扉を開けました。

無言のまま家に入ると、

タッタッタッタッタッタ

3歳の息子が急いでリビングから玄関に走ってきたのです。

そして、何も言わずに私に抱き着き、

「お父さん、鬼さんになっちゃだめだよ、
お父さんが鬼さんにならないようにぎゅ~してあげるね。」

そう私に言ったのです。

誰が教えたわけでもなく、
息子は私が落ち着くように抱きしめに来たのです。
急な出来事に驚いて、私は不覚にも泣いてしまい。
それを見た妻も泣きだし仲直りしました。
息子が起こした奇跡のような出来事でした。
子供の成長に驚かされたと共に、
この子に辛い思いをさせちゃいけないと思ったんです。

子供の成長は未知数で、
奇跡のようなことが起こります。
子供の成長と共にたくさんプレゼントは送られてくるんだと思います。
これがあるから、育児は頑張れる。
自分も成長できる。
そして、明日からの仕事、家事が頑張れる。
このように、仕事、家事、育児は、
微妙に混ざり合いバランスを保っているのだと、
この経験から学びました。

家族だからやって当然ではなく、
家族だから思いやり助け合う、
世界に変わりがいない、ただひとつの家族なのだから。
どんなに暗い世の中でも、
笑いあい助け合う、そんな家族の在り方が、
仕事、家事、育児の3つが尊重しあう、
家庭内三権分立の考え方、私が大事にしている事です。

そして、国も三権分立なのだから、
優しい国づくりが出来るはずだと思う今日この頃でした・・・。

#自分にとって大切なこと

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