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続:代謝酵素があるならば合成酵素もあるはずなので

 です。長くなったので分けました。どうぞ。

アラキドン酸は体内合成できますか?

はい、アラキドン酸は体内で合成されます。

アラキドン酸は、食品からの摂取だけでなく、細胞膜のリン脂質であるリン脂質の一種であるリノール酸からの生合成によっても作られます。

リノール酸は、必須脂肪酸の一種であり、食品から摂取しなければならない栄養素です。

リノール酸は、体内でデルタ6デサチュラーゼ酵素によってアラキドン酸に変換されます。

ただし、この変換にはビタミンB6、亜鉛、マグネシウム、ビタミンCなどの栄養素が必要であることが知られています。

したがって、適切な栄養摂取が重要です。
リノール酸は体内合成できますか?

いいえ、リノール酸は体内で合成できない必須脂肪酸です。

これは、人間の体内で必要な脂肪酸のうちの一つであり、食品からの摂取が必要です。

リノール酸は、植物油、ナッツ、種子、穀物などの食品に多く含まれています。

リノール酸は、体内で代謝され、アラキドン酸やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの重要な生理活性物質を生み出す前駆体となります。

したがって、適切な量のリノール酸を食事から摂取することは、健康に必要な栄養素の一つです。

 現状の情報では、内因性カンナビノイドの生産量を増やすのには、リノール酸摂取が必要になるのかぁ。

 で、あるならば。麻畑を増やして国産の麻の実をたくさんつくりたい。となってきますね。ちなみに、リノール酸からアラキドン酸を作るのはどんな感じで行われてるんだろうか?

体内でリノール酸からアラキドン酸を合成する行程

リノール酸からアラキドン酸を合成する行程は、次のようになります。

リノール酸は、細胞膜中のリン脂質に存在するリン脂質の一種であるリン脂質二重層の脂質部分に取り込まれます。

リノール酸は、脂質の脂肪酸部分を含むリン脂質によって、細胞膜の内側から外側へ輸送されます。

次に、リノール酸は、細胞膜に存在する酵素の一種であるリパーゼによって加水分解され、グリセロールとリノレイン酸に分解されます。

リノレイン酸は、次に細胞内の酵素であるデルタ-6-デサチュラーゼによって不飽和化され、ジホモ-γ-リノレン酸となります。

ジホモ-γ-リノレン酸は、さらにデルタ-5-デサチュラーゼによって不飽和化され、アラキドン酸となります。

以上が、リノール酸からアラキドン酸を合成する主要な行程です。
デルタ6デサチュラーゼ酵素をふくむものは?

デルタ6デサチュラーゼ酵素は、オメガ-3脂肪酸の代謝に関わる酵素であり、植物油や魚油に含まれるα-リノレン酸(ALA)からエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)への変換を促進する重要な役割を持ちます。

したがって、ALAを含む食品、特に亜麻仁油、チアシード、くるみ、大豆油などの植物油、およびサーモン、マグロ、サバなどの脂肪の多い魚がデルタ6デサチュラーゼ酵素を含むものです。

身体って、やっぱすごいわ。笑

 読み返してて気づいたんですが、前記事からの問答は、内因性カンナビノイドでもAEA(アナンダミド)生成に関わっているメカニズムでしたね。
 2-AGやPEAだとまた違うのかしら?

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