見出し画像

一服好きとしての持論。サステイナブルファッションは、どうあるべきか。


サステイナブルファッション。

私は、服好きとして、たまに、
サステイナブルって、本来どうあるべきものなんだろう。
と考えることがあります。

本日は、サステイナブルファッションの在り方について持論を書いていこうと思います。

サステイナブルと服(ファッション)に大切なもの。

サステイナブル。
意味は、持続可能。
環境に優しい、とかの意味でも用いられます。

これと服を組み合わせたサステイナブルファッション。

私は、サステイナブルファッションにおいて、
「愛着」という言葉が大切だと思っています。

調べてみると
そもそも、サステイナブルファッションはファストファッションなどを中心に、捨てられてしまう服が要因で提唱される言葉でもありそう。

それなら、
作り手は、愛せる洋服を作り
私たちは、愛せる洋服を選ぶこと

この意識と行動が大切だと思います。

そこには、「愛着」という言葉が深く関わってくる。
そう思います。


もちろん生産過程における環境配慮とか人権配慮とかも必要。ただ、今回は着るという面を中心とした持論をお話ししますね。

作り手は、愛せる洋服をつくる。

単に、愛せる洋服といっても、長く着られることは大事。
愛せても、ただ一瞬にして壊れてしまえば、結果、捨てられる運命になってしまう。
だから、愛せる洋服は長く着られなくてはなりません。

そのために、新しい洋服を生み出す上で、
素材選びと頑丈性という面は必須。

そこに、シルエットやデザイン性にこだわりという、作り手らしさ=ブランドの個性があれば、なお、もっと長く愛せる洋服ができるはず。

ただひたすらに、サステイナブルだからという理由で、消費者という対象に向かって「長く着てください」と言っても、それは無謀で。
長く着るには、やはり愛せる服作りが必要。

そこには、技術的な面だけでなく、服に込める想いや拘りという見えない部分へのサポートも大切だと思います。

今の技術であれば、安くとも頑丈な服は作れる。
だけど、作り手の想いは偉大で、想いのエネルギーは無意識に服から私たちの体へ伝わってくる気もします。

小さくて難しいことだけど、
そういった心意気こそが、
作り手としても、着る側としても愛せる服であり、
地道にサステイナブルな世の中へ前進する一歩なのかな。
と思います。

私たちは、愛せる洋服を選ぶ。

服で溢れかえったこの世では、
服がゴミとなり、地球が破壊されている事実もあります。

数字を使って言えば、
ヨーロッパやアメリカでは年間1人あたり、最大35kgの廃棄量。そのうちリサイクルされている衣服は1%未満。
日本でも年間50万トンを超える衣服の廃棄。

この事実には、目を向けなければならない。

これは、服を長く着ないために起こっていること。
服を長く着れば少しずつゴミを減らせるはず。

服で溢れかえった。
これは逆に言えば、私たちは、自分の服を選ぶ機会がたくさんあるということ。

「愛着」を持てる服を選べば、
より長く着続けてゴミも減らせる。

選ぶ条件はひとつで、
自分が「愛着」が湧くような服を選ぶこと。

自分が好きな素材とか、縫製とか
ブランドとか、色とか、シルエットとか。

選ぶ要素は、自分次第。

選んだ後に後悔しても一度踏みとどまって
その服について、調べてみると愛着が湧くかも。

作り手の想い、こだわり。
服のデザインの歴史、素材の個性や歴史。

持つ服全てに、深い愛着はなくてもいいから
少しでも、ひとつひとつに愛着が湧けば、
良いと思います。

もしそれを多くの人が意識したら、
それはやがて大きな影響を生み出すかもしれない。

その可能性は低くとも、
自分だけでも長く服を着続けられれば、
何かしら、サステイナブルになるはず。

私だったら。

私だったら、素材とシルエットは選ぶ要素として必須。

面白い素材とか、ここでしか取れない、という貴重性には弱いです。
そして、私の体に合うシルエット、輝くシルエット。

それが組み合わさったとき、私はまずそれが魅力的に感じます。

そこに、
色の美しさとか、スタイリングの組みやすさとか、デザインとか、その時の気分と私の変わらない好みのベースを照らし合わせて、ガチっとハマったとき、洋服を買う。
という風に決めています。

ちなみに、サステイナブルという面において
私は化学繊維であるか、オーガニックコットンであるか
という違いはあんまり気にしていなくて、
長く着れるなら、それでいい。と思っています。

繊維の話なんて正直気分だし、
化学繊維を買った方が、愛せる服だってある。
もちろん、自分にハマったものが、たまたまオーガニックコットンなら、なお良いけれど。

そして、服を好きになって、たくさん見てきて
長く着れる服に共通することは、
「ベーシックさ」とか、「ベーシックだけど、ひねりのあるもの」なのかなと感じます。
もちろん、人それぞれの好みな部分かもしれませんが、結局、日常的に使いやすい、そういったものが「愛着」の湧きやすい服なのかもしれません。

と、私が今思うサステイナブルファッションはこんな感じです。
思いは人それぞれで、
なにかあって思いに変化も出るというのが人間なので、
こんな考え方もあるんだ、というひとつ見方で読んでいただければ最善なのかなと思っています。

それでは、また次の投稿で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?