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refomedデザイナー安藤さんにインタビュー。Vol.1

先日、仙台のセレクトショップstirwiseで開催されていた"refomed(リフォメッド)"のポップアップに行って参りました。今回のポップアップでは、ブランドデザイナーの安藤さんも在店。

今回は、安藤さんにrefomedの魅力やブランド誕生までのエピソードをお伺いしてきました。

ブランドを知る。

refomed(リフォメッド)とは

refomed(リフォメッド)は2021年秋冬から本格的にスタートしたブランドです。デザイナーは、バンタンデザイン研究所を卒業された安藤佳希さん。

安藤さんは、大手アパレル(アーバンリサーチ)販売員を経てバンタンデザイン研究所の週3コースへ進学。日本のファッションブランドName.でインターンシップを経験しながら、在学中からポップアップや展示会を行い、refomedを立ち上げました。

ブランドを始めるまでのストーリー

refomedには、明確なスタート時期というものはないそうで、とりあえずブランドを作ろう!という心意気からバンタン在学中にブランドを立ち上げたのだそう。

バンタン在学中に行った初の展示会では、佐官師が履くニッカポッカを作った。まだまだ知名度が低かったために、当時は友達しか来なかったんだとか。
初の展示会ではデニムをドッキングしたニッカポッカからスタートし、その後の展示会では素材の変えたニッカポッカ5種類を展開。

このニッカポッカが、今のメインアイテムになるはじまりだったみたいですね。

展示会を重ねると、徐々に友達以外にも広まっていたそうで、それがセレクトショップで取り扱いが始まるきっかけになったそう。

なぜその洋服を作るのか

ブランドコンセプトは、
「デザイナー自身が幼い頃から現在に至るまで経験した事や見てきたもの。」

作業着をベースに、ミリタリーウェアやワークウェア、伝統衣装といった様々な要素をミックスさせたデザインを特徴とするアイテムを展開します。

ここでいつも、どのブランドに対しても疑問に思うのが、「なぜその洋服を作るのか」

そのブランドそれぞれに、唯一無二のストーリーがあるコンセプトは、とても興味が湧くもので、そのブランドの個性ともいえます。今回もその疑問をデザイナーにお聞きしてみました。


「なぜその洋服を作るのですか?」

refomedの作る洋服には、安藤さんのおじいさまがよく関係しているとのこと。おじいさまが左官屋さんをしていることから、作業着ベースの洋服が生まれているそうです。

そもそもこのrefomedというブランドネーム自体は"reform(リフォーム)"という言葉から派生しているらしく、やはりこれにも佐官というお仕事が関係しているみたい。
安藤さんは小さい頃から、おじいさまの佐官の仕事を手伝ったり見たりしていて、その佐官と服を結びつけるような、かっこいい洋服をつくりたい。そんな思いから作業着がベースになっているとおっしゃっていました。

デザインをミックスして生みだされる洋服


作業着をベースにしつつも、このブランドの洋服には、作業着じゃない要素も含まれています。

たとえば、シルエットは作業着っぽいのに、素材はニットだったり。

これには、コンセプトの
「デザイナー自身が幼い頃から現在に至るまで経験した事や見てきたもの」が深く関係しています。
洋服を追求してきたからこそ、他のものに興味も湧いてきていて、それは例えば建物や音楽など。そういった要素を洋服に取り入れることも多いんだとか。

こういったいくつかの要素をミックスすることで、私たちがおもしろく感じる洋服が生まれるそうです。

日本を意識させるブランド

日本の作業着ベースでアイテムを展開するrefomedは、やはり日本人の感性や歴史をにも愛を感じます。たとえば、染め方だったり、生地や仕事着など。

日本人の感性についてのトークが、とても印象的に感じたので、ひとつご紹介させていただきます。

安藤さんは、
「海外の家は長方形が多いが、日本は、家の屋根で円を描いていたりする。不規則なものが日本人の特有の感性だ。」とおっしゃっていました。

私もただ外見の統一感だけで海外が素敵だと思っていたのですが、たしかに日本人は不規則なものに面白味を感じているのかもしれません。なんとも外見だけでは分からない、魅力がありそうです。
こういった細かい点を見ていることは、とても素敵であり、流石ですね。

refomedは、ありそうでなかったブランド。

ここまでお話を聞いて感じたのは、
「ありそうで、なかった」ということ。

様々な要素をミックスしてデザインに拘りつつも、素材にも拘るブランドは、この価値帯ではかなり希少かもしれません。

sacai(サカイ)などは、デザインも個性的で素材にも拘っています。ですが、その分やはり値段は高い。
どのブランドにおいても、デザインに重点を置くと、素材がチープになりがちだったり、逆に素材に重点を置くと、デザインがシンプルになりがちです。

ですが、refomedはデザインにしっかり個性があり、しかも素材にもこだわりを持っています。
それなのに、ドメスティックブランドの中で手に取りやすい価格帯なのは、かなり新鮮だったのかもしれません。

男性、女性ともに魅力を感じるデザインで、その上、手に取りやすい価格なのはとても嬉しいお話。
そういったこともあって、今勢いをつけるブランドなのかも知れませんね。



次回は、ここでは紹介しきれなかった
・デザイナー安藤さんが服を好きになったきっかけ
・コレクション完成までのバッグストーリー
・お気に入りのアイテム紹介
などをお話させていただきたいと思います。


それでは、次の投稿もお楽しみに。



stirwise
ADDRESS:
Urban bridge building 2F, 2-9-7, Chuo Aoba-ku, Sendai-shi, Miyagi 980-0021 JapanMAP

OPEN:
12:00-19:30 / closed on Tuesdays

INSTAGRAM:
@stirwise_sendai

refomed
INSTAGRAM:
@refomed_tokyo

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