インドで働くことを、大切な人には勧めない
数日前、2個下の友達とご飯を食べた時の話(そう、君だよ笑)
一人でご飯を食べるのが嫌で「一緒にご飯食べたいんだけど」と連絡をいれたら「いいよ」と返事が来て、日本食を一緒に食べた。
なんかその時は、急に一人が嫌になって、誰でもいいから(と言っても誰でもいいのではないのだけど)話がしたくて夜ご飯を付き合ってもらった。
インドで日本食レストランは数が限られている。選ぶメニューも真新しいものでもない。だからこの日も、いつもと本当に変わらず、定番のメニューを注文するだけ。
代わり映えはしないのだけど、この国で寂しいときに、こうやって信頼できる友達がいるということは本当に尊い。
最近仕事はどうよ?インドはどう?
お互いインドに来て同じくらいの期間が経って「こんなこと楽しい」とか「あんないいことがあった」なんていう話は皆無に等しい。
私達の会話は
「やっぱさ、この国って大変なんだよね(笑)」
「わかる(笑)」
現実はこんな感じ。
「この国大変だからさ、もし本当に自分の大切な友達とかいたら、インド来たいって言ったら『本当にいいの?』って聞き直すよね(笑)」
「わかる」
「自分たちはこれでいいけど、じゃあ皆がこの選択が良いかっていったら、それはそうではないよね」
「わかる」
「日本の人で、こういう広い世界があることを知らなくても、それでも目の前の生活がそれで幸せなら、それでいいんじゃないって思うよね」
「わかる」
「でもさ」
「ん?」
「私たちはもうしばらくこの国で頑張ろうって思うよね」
「…すごいわかる」
私たちは貴重な20代という時間を、このインドという国で働いている。
自ら自分の意志を持って、何か大きな得るものと、何か大きな失うものを両方を背負っている。
この国で過ごしていると、色んな感情が芽生えるし、一生懸命なときも、立ち直れないことも起こる。そんな喜怒哀楽な生活を、大切な人にこそ勧めないという話になった。
インドで起こることを糧に出来る人でないと続かないし、皆が乗り越えられるとは思っていない。好きな人にこそ、無理してほしくない。
でも、
自分たちはこの生活をもう少し追求しようと思っている。人には勧めないけど、そこに何かあるから続けようと思っている。
「何があるんだろうね?」
「うーん」
「あ」
この国には、
こんな普通の日本食を友達と食べて、心から「しあわせ」って思わせてくれる力がある。
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