PCを忘れるほど緊張した初めての現地学会発表・参加レポート
初めてのオフライン学会が非常に楽しく、オンライン学会と比べ物にならないほど、学びや体験を得た!
初めて対面学会へ参加する過去の私に見せたいレポートを書く。事前準備の参考や、対面学会の雰囲気を知りたい人向けの記事である。
急ぎの方は、やっておけば良かった事、やって良かった事だけでも見てほしい。私と同じ後悔はしてほしくない。
参加した学会について
参加した学会は人工知能学会全国大会(第36回)で、ポスター発表を行うために参加した。4日間の開催であり、参加人数は3000人ほど。オンラインとオフラインのハイブリット形式の開催だった。規模も大きいため、研究発表の対象分野も幅広かった。
私の参加前の情報
参加前の私の情報としては小から中規模の学会で「オンラインでポスター発表の経験あり」だった。加えて、前回の学会では連絡先をもらえたほど人のつながりを広げられず、今回の対面学会に参加する学生は研究室から私一人だった。
以下の3点から私はとーーーーーーーーんでもなく緊張していた!!!
・初現地
・初大規模学会
・初一人で他県に行く
・同期は参加せず、学生は私一人参戦
※幸い(?)ラボのボスも参加していた。
学会用に行った事前準備
・名刺を100枚準備
・ポスター発表時の原稿作成、練習
・ポスターのデータをipadに入れる
・念のための補足資料をipadに入れる
・成功したポスターとは別に、キャリーバックに印刷に失敗したポスターを入れる。
4番目に関しては、以下のようなポスターケースに成功したものを入れていたが、現地で紛失した時のために、失敗したポスターを持っていった。
また、心細すぎて、twitterの力を信じて投稿しておいた。ありがたい事に、投稿のおかげで、他研究室の夜ご飯の会に参加させていただけた!
学会1日目「ボッチ」
私は何回もキャリーバークの中に忘れ物がないか確認した。
緊張しすぎたのか、外出をしなさすぎたのか、pcを忘れた。pcを使うのに持っていかなかったのは初だった。
私は学会開催日が4日のうち、3日目にポスター発表だった。そのため、それまでは私から話しかけなければ、人と知り合えない状態であった。隙あらば話しかけようと思った。
・・・
発表を普通に聞いて周り、気づいた。
人に話しかけるタイミングが無い。
質問をするにしても、勇気と緊張がえげつない。学会前に論文は見れるから、事前に考えておけば良かった。
また一つの発表と発表の間に、みなさん雑談するかと思ったら違った。驚くほど静かだった。知っている人が皆無な私、突破口がない。
自分が発表者ではない限り、知り合いがいない状態で、つながりを広げるのは厳しいと分かった。途中にラボボスと遭遇し、ボスについて周り、近づいてくる方々と知り合っていく事にした。ここで、ラボボスの力を感じた。
おかげさまで複数の方と話せ、人と話すたびに、自己紹介に加え、自分自身の研究を話す事が多かった。そのためポスター発表に来てもらえるよう「実は3日目に発表なんですよ。よければ来てください〜!」と言うように意識はした。
自己紹介に苦手意識があったため、研究室で鍛えられていて良かったとも感じた。ありがとうボス〜!
学会2日目「博士課程の方と話せた」
1日目の経験から、見たい発表以外はラボボスについて回った。
また、博士課程に在籍している方の話をいろいろ聞けて、博士課程に進みたくなった。
私自身、身近にに博士課程の方がいなかった。そのため博士課程進学に現実味も、熱量もなかったが、正直揺らいだ。
学会3日目「私発表!!」
リアルタイムが緊張しすぎて怖すぎて1時間前に現地に着いた。そこでラボボスに会え、知っている顔を見れ、やや心理的に助かったのを覚えている。ありがとうボス!
ポスターの準備で、付近の数名とお話しできた。さらに自分自身の研究も聞いてもらえ、ここでやや緊張が弱まった。ポスターのご近所とは仲良くすべしと思う。
足を止めていただくべく「軽く1分ほどで説明させていただいてもよろしいでしょうか?」で話しかけ続けた。長時間見ていただいてそうな人には、「何か質問や気になる点はありますか?」と聞いた。
その効果もあり(?)、ポスターの前に待機する時間は1時間40分だったが、ポスターの掲載後から3時間ほど連続で人に話を聞いていただけ、議論も行えた!名刺の数から逆算したところ、約35名に聞いてもらえた。渡せない方も数名いた。面白いと言って写真を撮ってくれた人もいた。予想外な事に企業の方も聞きに来てくださった。
1日目と2日目に出会った方々も来ていただけて、人の優しさに泣きそうになったのを今でも覚えている。この恩忘れないぞ。。また、twitterで見るような怖くなるような指摘のされ方はしなかった。非常に充実した議論が行えた。本当に楽しかったなぁ。
ここで予想外なことに、相手が名刺を持っていない場合が多く、名刺を渡すだけになってしまった。後に聞いていただいた方に連絡が取れなかった。お礼を言いたかった。しかし後になって気づいたが、学会の連絡交流用にslackが準備されており、slack名を聞いておけば良かった。。
想像を絶するほどポスター付近に人が混み続けていた。話しかける事ができず、去ってしまった方も複数いた。ポスターを印刷していけば良かったと後悔がある。
また、ポスターで一度話した同期と、発表時間外に遭遇し、連絡先を交換できた!!!自分が発表時には人と確かにつながりやすい!!!
学会4日目「人が減った」
1~3日目と同様に、見たい内容以外はラボボスについて回った。ここで初めて知った。最終日前に帰っていた重鎮の方々が割といた。
他の方のポスター発表を見たが、やはり混んでいるとポスターがよく見えづらい。共著者の方から「ポスターの上部に研究のまとめを書いた方が良い」と言われていたが、とても必要な工夫だと感じた。
やっておけば良かった事5個
・人が混むと、大きいポスターが見えないため、大きいポスターとは別に、配る用にA4サイズでポスターを印刷
・30秒~1分ぐらいで研究の内容を伝えられるようにする
・学会用の自己紹介を考える
・pcを持っていく。無いとメモが大変
・知り合いたい発表者の発表には、事前に質問を考える。
やって良かった事8個
・オフライン学会は、ポスターの上部に「研究まとめ」を書く。人が混むとポスターが見えにくいため
・ポスター付近の人と話す
・ポスターは早めに掲載し、その後は近くにいた方が良い
・相手が名刺を持っていなくても、名前を聞いてメモる。そしたらどうにか連絡は取れるはず
・名刺を持っていく
・学会で出会った人々に、自分の発表日を含めた宣伝
・ポスターをキャリーバックに入れておく
・ラボボスについてまわる
全体まとめ、後日談
最終的に53名ほどと話せた!博士課程に進む場合の大学や制度を調べたほどには、博士課程に進みたくはなった。
また後日に、名刺を渡した方から「研究発表、興味深かったよ!貴重な知見得られた!今後の発展楽しみにしているよ!」とメールをいただけた。。嬉しすぎた。
長いnoteだったのに、最後まで見てくれてありがとう!!
🤩🤩🤩