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2023/09/19 情熱

火曜日 晴れ

昨夜遅く、おそろしくしばらくぶりに息子と連絡がついた。
こちらからはLINEや電話も入れていたのに音沙汰がなく、既読はたまにつくから生きてはいると思えたものの、気が気ではなかった。
「スマホを替えて、連絡先の移行ができなくて誰からの着信かわからなかった」とのたまうが、古い詐欺の手口じゃあるまいし。
まあとにかく無事でよかった。
用件は、来月行くコンサートの打ち合わせで、話がやっと進められ、急いで宿泊先だけは予約する。
ほっとするやら気が抜けるやら、画面を見続けて頭痛がするやらでヨボヨボだけど、気分は軽くなった。

***

録画した先週のテレビ『題名のない音楽会』を観る。
「オーケストラと夢をかなえる音楽会」と題して、アマチュア奏者がかわるがわる出てはオーケストラをバックに演奏していた。
ピアノ、バイオリン、トランペット、テナーサックス。
年齢も子供から年配者までとバラバラ、共通するのは皆嬉しそうに、そして堂々と演奏していること。
ハイアマチュアと言えばそれまでだけど、あふれる情熱は画面からも伝わる。

日本では、プロを目指さないなら、音楽を続けても仕方がないというような風潮があると聞いたことがあり、ほんとなら残念だとは思っていた。
でも、そう悲観したものでもないみたいだ。

客席で見守る若いお父さんの表情を見ると、もうたまらずウルウルしてしまう。
ほんと、こういうの弱いんだ。
子供の発表会でも、我が子が出ていなくても、演奏者が真剣であればあるほどズルズルグシュグシュ収拾がつかないことになって恥ずかしかったことが何度もある。
対象は子供に限ると思っていたのに、そうではないと知り、まいったな。