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「がんばる」って難しい!我が家的不登校生活<時間管理>

月曜日。私は近所のデニーズでドリンクバーを頼りに必死で仕事をしていた。いつもはパソコンが持ち込める県立図書館で仕事するのだけど、今日は休館。納期目前。ドリンクバーだってお金はかかるし、元を取って余るほど仕事は進めてしまいたい。

しかし、必死なスケジュールとは裏腹に、指はTwitterをさまよい、メルカリを散歩し、facebookでひと休み。そしてLINE。LINEは家の子どもたちとつながっている。

家で留守番をしているのは不登校の3人の子どもたち。末っ子娘は小6、漢字検定と算数検定を控えている。下の息子は中2、秋の数学検定に向けて挑戦を開始している。上の息子は中3、抑うつの症状が強く、趣味を中心に彼は彼なりに挑戦中。

デニーズから「何問解けたー?」「わからない問題送ってー!」「がんばれー!」とハッパをかける。でもその実、ハッパをかけられたいのは私。誰か!私に「がんばれ!!」って言って!という気分。

そう、「がんばる」って難しい。


「好きなこと」にも「嫌いなこと」が混じっている!?

子どもの頃、まだ「がんばる」なんてことを知らなかった頃、考えていたこと。

大好きで始めたことは、きっと最初から最後まで「好きなこと」で、徹頭徹尾「やりたいこと」でできているんだろう。

でも、そうじゃなかった。いろんなことをがんばってみて、私は気づいた。(え?みんなそんなこと初めから知っていたの?すごいな)

どんな「やりたいこと」や「好きなこと」の中にも「イヤなこと」「めんどいこと」は混じっている。

学校行っていないのに、自分の学年の検定を合格したら気分いいよね!って始めた子どもたちの検定挑戦。でもね、すぐ忘れる。忘れてしまって「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」「何のためにやるんだよー?」が連呼される。

そのたびに、私は言う。「前回の検定合格の時に雄叫びをあげたのは誰だっけ?歓喜してガッツポーズ決めたのは誰だっけ?横でいいなー!って言っていたのは誰だっけ?」

合格して喜んだ彼と彼女の心はホンモノ。だから「めんどいこと」の向こうに「やったぜ」が見えるのなら、ちょっと無理してみようよ、挑んでみようよと私は子どもたちに言う。

冒頭に戻る。でもね、「がんばる」って難しい。

何が難しいって、これではないだろうか。「時間管理」。やりたいことをやるための、やり遂げるための時間の確保。


「時間管理」は難しい!!

大人で親の私でさえ難しい。「難しいよね」っていつも子どもたちと話している。「でもこれができたら無敵だよね」「大人でも難しいことができるようになったら、カッコいいよね」って。


「時間管理」について、我が家の子どもたちに話すことは2つ。

①「ご褒美上手になろう!」
②「学校にやってもらう?」


①「ご褒美上手になろう!」

1ページ終わったらやる、小さなご褒美を用意してから始めなさい。全部終わったらやる、大きめのご褒美を思い出しながら進めなさい。いろんなことを成功させている人たちは、きっと自分にご褒美をあげるのが上手なんだよ。

②「学校にやってもらう?」

我が家は不登校の子どもたちに本気に「学校行きなさい」と言ったことは皆無。唯一やると決めたことができていない時にだけ「自分で時間管理できないなら、学校に行って、学校にやってもらいなさい」と、これだけは本気の本気で言う。結構効くらしい。

アメとムチになってしまったのは、反省点。でも「やりたいことをがんばる楽しさ」ってほんとうに楽しい。人生はグラデーション。「好き」と「嫌い」の区切りが付かない混じり合った世界で、「やりたいこと」と「好きなこと」を手離さずに生きていける術は、きっとタカラモノ

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