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読んだ記事3本で振り返る10月。希望と偏りとポートフォリオ!

11月も1週間が終わる。私が先月同じような記事を書いて、冒頭にカッコよく「9月から始めたこと」として挙げた3つをもう一度書こう。

①気になった記事をひとりslackに投げておく(後で読む)
②1週間に1冊「じぶん課題図書」を決めて読む
③週に1つ、英語の記事を読む

白状する。

①以外できてません!というか、①だって月末から月初で駆け込みで読んでます。いえ、もちろんその場で読み込んだ記事もあるけれど、大方のものは月末と言わず、月初に、しかも「この記事を書くために」読みました!

情けない…

「じぶん課題図書」と「英語の記事」に至っても、ストックばかり積みあがる。

先月、課題として読めたのは、「20歳の自分に受けさせたい文章講義」1冊のみ。インプットが圧倒的に足りていない。カバナー氏の証言前夜に出たニューヨークタイムズの記事は読みたかったのに、そんな自分に私は応えることができなかった怠け者。

反省。

そんな後回しの連続の中でも、流れてきたタイミングで読んだ記事というのは、やはり私に対して力があるものが多い。好きとも言える。

そんな「これ!」と思えた記事を3本。

記事①:「銃で性器を打ち抜く。これは性欲ではなくテロだ」ムクウェゲ医師、コンゴでのレイプ被害を語る

今年のノーベル平和賞受賞の方。しかし、受賞されるほどの方を私は全く知らなかったし、コンゴで起きていることも知らなかった。

私たちはどれほど知らないことに囲まれて生きているのか。どれほどひとの痛みを知らずに生きているのか。

記事の中に出てきた「性的テロリズム」という言葉に、ああ、やっとこういわれるようになった、と思った。憤りと安堵。そう、戦場での性暴力は性欲ではない、テロリズムだ。この認識がもっと広がりますように。

私が初めて戦場で起こる性暴力の凄まじさを実感したのはボスニアで起きたことー「民族浄化」の現場からという本。確か中学生の時に読んで泣いて、そしてジャーナリズムの力を知った。

「レイプが武器として使われている。コミュニティに対するテロリズムだ。普通の生活を再建する手立てがまったく見えない。しかし彼女たちは強い。ひどい状況を経験してなお微笑んでいる。」と語るムクウェゲ医師。あなたも強い、と私は思う。

希望だ。

そして、戦場を私たちに伝えてくれるジャーナリストに敬意と感謝を。あなたたちのおかげで私たちは知ることができる。生きて帰ってくれることにも最大限の喜びを。

望月優大さんのブログも併せて読んだ↓

記事②:田原総一朗「メディアに中立なんていらない」

テレビ、新聞、与党、野党とその問題点をわかりやすく指摘していておもしろかった。そして「偏る」ことの大切さ。「中立に立つとはどこに立つことを言うのか」と田原さん。

語られているのは情報の供給側の問題だが、突き付けられているのは記事を読んでいる受け取り手の意識ではないかと思わされた。「中立な情報」というものに踊らされる私たち。

「中立なんてありえない」

私はもともと中立と謳う情報にこそ疑いを持っていた。偏っている情報を偏っていると意識して受け取ることこそが中立的だと考えてきた。

私は「きっと池上さんはめちゃくちゃ偏った考え方をしているひとだ」と考えているが、これはきっと当たっていると思う。自分の偏りを意識しているからこそ、彼の発言はまんべんなく調整できるのだ。

中立な情報なんて要らない。あっちへ偏っている情報と、こっちへ偏っている情報を両方手に入れて、自分の内部に中立性を見つけるしかできないのだ。情報の中立なんてありえない。

記事③:大島悠さん「「他人はあなたにちっとも興味がない」という大前提をかみしめる」

フリーランスのポートフォリオの作り方について、かなり手厳しいnote。でも、目からうろこ。というか、こんなにうろこ、ついてたんだ?というレベルに。

泣こうかなってくらいに自分のポートフォリオのボロボロさを自覚したけれど、これを読まなければ、何がいけないのか?を知らずにもっとずるずるしていただろうから、ひたすらにありがとうございます、と思う。

そして、大島さん、今日改めて「これは素晴らしいポートフォリオ」というものを挙げてくださっていて、(コミュニティフリーランスである、僕にできること)これはほんとうにありがたい。参考にします。

とにかくポートフォリオ、作り直そう。

今年も残り2ヶ月弱。悔いのないよう、計画性と優先順位、重視していきたい。

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