マガジンのカバー画像

人生の振り返り

12
思い出話です。
運営しているクリエイター

記事一覧

「乗り越えた物語」と「乗り越えられない物語」

いろんなことを「乗り越えた物語」と同じように「乗り越えられない物語」もあるのだ。2つは等…

母親がもう一度「自分のための人生」を生きるための家事委譲

<目次> 牛丼のレシピ 我が家の料理分担 嬉しいのか悔しいのか 子どもたちとの家事分担の始ま…

初めて自分の人生と約束したこと

自分の人生と初めて約束したこと。「そのひとの前で言えないことは誰にも言わない」「陰口を言…

「愛してる」を確実に伝えるたったひとつの方法

嫌いな、と言うか苦手な言葉を2つもタイトルに載せてしまった… まず「愛してる」。 私は「…

私の新聞奨学生生活⑶過労・うつ・自殺未遂・産婦人科・退会編

2年目の終わり頃から、私はだんだんおかしくなった。 身体が思うように動かない。配達後にお…

私の新聞奨学生生活⑵パワハラと給料未払い編

配属先の販売所には、ほんとうにさまざまな境遇の学生がいた。父親が突然失踪した学生、借金を…

私の新聞奨学生生活⑴セクハラ編

「火のないところに煙は立たない」なんて嘘だ。おとなが本気になれば、火の気のないところに煙を立たせるなんて簡単なこと。そして轟々と燃え立たせて、飛び火させて、女子学生ひとりの人生を燃えカスにするなんて朝飯前。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新聞奨学生の朝は早い。午前2時半には起きて店内の自転車を表へ出し、作業台を広げ、受け入れ態勢を整える。そこへ2時50分、配達車が止まり、道端へ印刷したての新しい新聞を束で投げおろしていく。 それを作業台へ運び、前日に組んであった

いつも忘れそうになるのだけれど、私は服を作れる

いつも忘れそうになるのだけれど、私は服を作れる。両親が婦人服の縫製工場を経営していて、物…

言葉はちょうちょのように飛び回る

私はおしゃべりが下手っぴだった。話始めたのは5歳の頃だし、ちゃんと会話ができるようになっ…

音の記憶。夜明け前。

夜の部屋にやわらかな音が聞こえる。 太く大きめの音は夫の寝息。小さくて細いのは、今布団に…

この岩壁に彫刻を。~思い通りに回らない人生は不幸か

あれやこれやと忙しい日々の中でふと生まれた隙間に、生きてきた時間を振り返る瞬間がある。そ…

「おまえ、もう処女じゃないな」と街角で叫ばれた夕方

そのひとは、なんて丁寧な言い方をしなくてもいいだろう。そいつは、夕闇迫る街角で、すれ違い…