リモートワークが創造力を低下させる

パンデミックで一気に増えたZoom会議とリモートワーク。２０２１年の調査では、アメリカ人の７５％が少なくても週に１日は在宅勤務を希望していて、パンデミックが終わっても、おそらく２割が在宅を続けると予想されています。ではその影響はどうなのでしょうか？

学術雑誌Natureで、Virtual communication curbs creative idea generationによると、オンライン会議は発想力を低下させるが、決まったタスクを実行する効率は下げないことを、ヨーロッパやアジアを含む５カ国でのフィールドワークと実験で明らかにしました。

約１５００人のエンジニアを、バーチャルペア、または対面ペアに無作為に分け、新しい商品のアイデアの数と質を比べたところ、バーチャルペアは数でも質でも対面ペアより劣っていました。ところが、良いアイデアを選ぶ質には差がなかったのです。

バーチャルペアの発想力が低下する理由は、画面上の相手を見つめて話すことで、集中力が落ちることに起因するようです。人間の脳はまだバーチャルには慣れていないのかもしれないですね。