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ラジオ「基礎英語」最強説

子どもの英語教育には、教室に通わせるというのが一般的ですが、費用は決してお安くはありません。
うちの息子(発達グレーゾーン)は小4から基礎英語1を聞き始め、その後翌年に基礎英語2、現在は3を聞いています。一日たった15分のラジオ講座ですが、はっきりと効果を感じ始めたのは2年目。英検4級の問題を解いている時に、リスニングの力がついていることに気が付きました。それに加えてLとRの使い分けなど、発音もよくなっていました。

それだけの効果がありながら、かかる費用はテキスト代だけというコスパの良さ。我が家での基礎英語を活用した英語教育を紹介します。

基礎英語を選んだ理由

まず、数ある英語教材の中でなぜラジオ講座を選んだか?ひとつは安いから(笑)、それと私自身が中学のころに親のすすめで聞き始め、ネイティブの発音に慣れるという点で効果が高いと感じていたこと。それと、短時間なのであまり負担にならずに1日も休まずに2年間続けられた経験があったからですが、それ以外に特にうちの息子に聞かせたいと思ったのには別の理由があります。

息子は非常に耳がよく、聞いたままにマネすることにおいては驚くほどの能力があります。マネるというよりも、そのままコピーするというレベルです。ですから毎日聞き続けていれば、しだいに英語独特のリズムや発音が身につくのではないか?と思ったからです。日本人特有のカタカナ英語を先に聞いてそれで覚えてしまう前に、ネイティブの発音をあらかじめ聞かせておきたいという考えもありました。

ルーティンをこなすのは好き(逆に、新しいことを始めるのは大変ですが)な子だったので、ルーティンに組み込むことさえできればきっと毎日聞ける、と考えました。一般的にはラジオ講座は毎日続けることが難しく脱落する人が多いと思いますが、うちの息子の場合は一度定着さえすれば続けられるはず。とにかく最初につまずかないようにフォローして習慣化できればこっちのものだ!と思ったのです。

始めてわかった想定外のこと

最初は「え~」とイヤそうな息子。でも始めてみると意外に(と言っては失礼ですが)ストーリーが面白いのです。息子は続きが気になるらしく定着は思いのほか簡単でした。これは想定外。

ちなみに基礎英語は1年をとおして同じキャラクターが登場する長編ストーリーの場合と、毎回のストーリーに連続性がなく新たな設定での会話で構成されている場合があります。息子が小4で初めて聞き始めたときは長編ストーリーで、NYから来たサムライロボットのタマザエモンと日本の子どもたちの物語でした。終盤でタマザエモンがNYに帰ることになりお別れする場面では、なんと息子が涙していました。

翌年の基礎英語2も長編モノで、登場人物が現実世界と異次元の世界を行き来するファンタジーでした。不思議な力を持つ緑の宝石を探して旅をする…という場面の翌日には、教室でクラスメートと恋バナ、という意外性のあるストーリー展開。主人公が女の子だったのでどうかな?と思っていましたが、息子はちょうどハリーポッターにはまっていたこともあってか、冒険要素の強いファンタジーに心躍らせて聞いていました。

今聞いている基礎英語3は毎回新しい設定になるパターンで、毎日いろいろなトピックを扱っています。当然息子にとっては自分の趣味に合う話も合わない話も出てくるのですが、それがプラスに作用しています。例えば息子はスポーツが好きではないので、普段の会話でサッカーや野球の話題になると「興味ない」と言って話に加わりません。でも基礎英語で出てくると素直に聞くので、結果としてその周辺の言葉を知ることになっています。息子の「引き出し」が増えるきっかけになっているかもしれません。

実際に聞き始める!

「リピート」は必ず一緒に
脱落しないことを最優先に考え、最初の1年は隣に座って一緒に聞きました。当然「Repeat after me」のところは一緒にリピート。うまく言えていなくても気にしない。あるいはちょこっと直してあげる。そして褒める。とにかく楽しい雰囲気で15分とおします!聞き終えたら、今日のストーリーを日本語でサラッとおさらい。文法のポイントはたぶん理解できていないのでもう一度説明した後「明日はタマザエモンどうなるんだろうね~」などと翌日につながるトークで締め、ラジオの放送時間と合わせて2~30分の英語学習タイムです。

大切なのは一緒にリピートすること。慣れてきたら一部を親のリピートなしにして、いつの間にか子どもが一人で英語を言えている状態を作ります(自転車の練習の時もそうですよね。いつの間にか親が手を離している状態)。こうして息子は自信を持って英語で声を出せるようになりました。

ラジオ内の登場人物をネタに
ラジオ講座を聞くのが楽しくなる秘訣として、講師の先生方やストーリーの登場人物のことを話題にするのも効果がありました。テキストや公式サイトを見ながら「○○先生は外国の人だけど日本のアニメが好きで日本に来たんだって」とか「〇〇先生、今日声がひっくりかえってたよね?」とか、ちょっと笑える感じでツッコミを入れていみたり、時にはモノマネをしていみたり、とにかく番組を身近に感じられるようにすると聞くのが楽しくなります。うちでは国語の宿題で音読をするときに、〇〇先生バージョンで!と指定して声マネをしつつ音読したりもしていました(国語の宿題をふざけていやっているわけではありません笑)。

進級しても聞き続ける
最初に基礎英語1を聞いて、翌年は2、という風にステップアップするのが普通ですが、うちでは3に進んだときに、同時に1と2も聞くようにしました。

ただし1と2はテキストを買わずに、文字情報なしで聞かせます。それゆえに聞き取れないところもありますが、そこは気にしません。ついていける範囲で聞き、言える範囲でリピートする、で十分です。文字に頼れない分だけ聞くことに集中でき、結果的にリスニング力は上がりました。実はこの聞き方を始めてからリスニング以外の面でも伸びてきたように感じます。

もちろん1や2を聞くことは「復習」という点でも効果があります。やはり文法を忘れていたり、理解があやふやだったところもありますし、意外と知らない単語が出てくることもあったりで、聞く意味は十分にあります。1から3までを聞くと45分という長時間になりますが、すでに1や2は復習のスタンスですから、息子はあまり負担に感じていないようです。

英語は毎日の積み重ねが大切

発達に不安がある・なしに関わらず、語学学習は毎日の積み重ねが第一!ですから、生活のペースをラジオの放送時間に合わせ、習慣化させること、そして聞くのが楽しくなる工夫をしながら、とにかくまずは1年間聞いてみましょう。短時間であっても毎日続けると、成果は確実に出るものだと、息子が教えてくれました。

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