攘夷でも、開国でも本来の主旨は同じ。

先日、原田伊織さんの本をAmazonで衝動買いしてしまった。
ズバリその本に惹かれた理由。
「勝者がつくる歴史」以外の視点が欲しいから。

明治維新あたりの歴史は新政府によって都合の良い記録ばかりが残されているので、幕府に優秀な人材がいて難局を乗り越えてきたことも、もっと評価されてもいいなと思っています。
さらにこの時代に、日本にあった半分以上の寺社や国宝級の仏像などが新政府によって破壊された廃仏毀釈という悪事を新政府が行ったことも世の中に知られるべきです。

ただ、私はどうしても原田伊織さんと意見が異なるところがあります。

私は佐幕派でもないし倒幕派ということでもありません。
どちらが正しかった。というものでもないと思います。
更に申し上げると、両者どちらが欠けてもダメだったとも思います。
攘夷、開国という対立構造のバランスがとれていたから、欧米の植民地にならなくて済んだのかなと。対立の中に外国の介入を許さなかった、双方に優秀な人材がいたからということで・・・
対立構造はありつつ、方針実現のプロセスが違うだけの話で日本が外国の属国になることをどちらも望んではいませんでしたからね。。。
独立した欧米と対等に渡り合う国を作りたい。これはどちらも望んでいたはずです。

清国のようにアヘンでヤク漬けにされ英国人に奴隷としてこき使われる日本を想像してみましょう、、、( ;´Д`)
一歩間違えていればそうなっていました。
つくづくそうならなかった日本は、奇跡に近いように思います。
(犠牲があった事も事実ですが・・・特に会津は悲惨でした)
きっと奇跡ではなかったのでしょうけど・・・

ちなみに原田伊織氏はかなり佐幕派に偏ってますので、書かれてることの鵜呑みも危険だとは思います( ;´Д`)

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