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取材ライターを目指す理由

前回の記事でフリーランスを目指した理由を書きました。

ライターとしてまだ駆け出しですが、「取材ライターになる!」という目標があります。なぜそう思うのか、4つ書き出してみました。

1.文章を書くのが「得意」だから

フリーランスでライターを選んだのは、文章を書くのが「得意」だと気づいたから。

もともと文章を書くのが「好き」だったわけではないです。書こうとも思っていなかった、というのが正直なところ。でも、職場で「文章がわかりやすい!」と言われて文章を書く仕事が回ってくるようになり、「得意」なんだと気がつきました。

前職は福祉の仕事です。福祉の現場では利用者さんと関わった内容を正確に、わかりやすく記録に残す必要があります。これが意外に大変な作業で、1時間の面談内容を500〜1000字にまとめるイメージです。しかも、誰が見てもヌケモレなく理解できる内容で。こういった記録を1日に何個も書いていたので、自然と文章力が磨かれたのかもしれません。

「得意」なことを仕事にするのはメリットがあります。私がいう「得意」は「好きではないけど嫌いではなく、苦なくできること」です。

再び前職の話を出しますが、前職では働く意志はあるけど就職できない方の就労支援をしていました。そこでよく聞いたのは「好きなことを仕事にしたい」という声。でも、これはオススメしていませんでした。好きなことを仕事にするとこだわりが出てしまい、それで苦しむケースが少なくなかったからです。
例えば「絵を描くのが好きだからデザイン系の仕事をしたい」という方。指示者が「それでいいよ」と言っても、「いや、自分としてはこの色合いが納得しないので直します!」と何時間も修正に費やしてしまうことがありました。仕事をする上では指示者(またはクライアント)がOKと言えばそれが正解です。こだわりを手放せないと苦しくなります。いろんな利用者さんを見て学んだことは、長期就労のコツは「得意」を見つけてそれを仕事にすることです。

余談ですが、得意なことは自分では気がつきにくいもの。自分では苦なくできているので、他の人が苦労しているとは思いもしないからです。例えば、私は長文を要約するのが得意です。「文章の要約ができない」と嘆いている同僚に「え?なんで?文章を短くするだけじゃん」と言ったら「それができないんだって!」と言われて、そういうものなのかと新鮮に感じました。得意なものは自分で探そうとするよりも、人からの意見を聞くのが近道です。

2.人の話を聴くのが大好きだから

ライターの中でも取材ライターを選んだのは、人の話を聴くのが大好きだからです。人の話を聴いていて、興味が尽きることがありません。

前職を含めて20年、主に相談支援に携わっていました。飽きずに仕事ができたのは、様々な人の話を聴くことができたから。支援者という立場だと、とてもプライベートな話を聞くことになります。心の奥深くから出てきた感情を受け止めることもあります。私の器が小さくて受け止めきれないこともありましたが、嫌だと思ったことは一度もありません。話をさせてもらうことで相手のことが知れると同時に、新しい自分を発見することがあります。この発見が興味深く、そしてありがたく感じています。これからも「インタビュアー」という立場でいろんな人の話を聞いてみたいと思っています。

3.それぞれのキラリと光る部分にスポットライトを当てたい

どんな人にもキラリと光る素敵なところがあります。それを見つけたときの感動を発信することで、誰かの勇気になるといいなと思っています。

生きづらさを感じている多くの人は「自分なんていいところが一つもない」と言います。でも、全然そんなことはないのです。必ず素敵なところがあります。苦しい人生だからこそ、そこを乗り越えてキラリと光る宝物を手に入れた方もいます。その過程を見させていただき、たくさん感動をもらいました。

今までは感動を自分だけで味わっていましたが、文章にして発信することで、多くの人と共有ができます。生きづらさを感じている人の取材ができるライターになりたいですが、今はまだ力不足なので、人生かけての目標だと思っています。

4.『文章力が、最強の武器である』 (藤𠮷豊さんの著書より)

文章力という武器には、他者の人生を変える力があります。
武器を人助けに使うのか、人を傷つけるために使うのか・・・。

文章力が、最強の武器である。藤𠮷豊著

私の知らない誰かに勇気を届けられる取材ライター。文章を勉強する中で、『文章力が、最強の武器である』という言葉にとても可能性を感じました。

同時に、誰ひとり傷つけないことを胸に刻まないといけないことを学びました。

目の前で話をしている人と言葉で行き違いがあっても、修正するチャンスがあります。でも、例えばこのNoteで発信したことは不特定多数の人に届き、それぞれに解釈されます。誤解されることもあるでしょう。それはとても怖いことです。正確に伝える文章力を身につけることで怖さを乗り越え、発信して行こうと覚悟をしました。


以上です。
藤𠮷さんは、文章力だけではなく内面を豊かにする必要性も論じています。

「言葉は身の文(あや)」と言われるように、言葉は、書き手の人柄、品位、心の様子、生活をあらわします。
「言葉は心の使い」と言われるように、言葉は、その人が心に思っていることを自然とあらわします。

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた 藤𠮷豊・小川真理子著

文章力のスキルアップと同時に、自分自身の心も磨いていかなくてはいけません。そのためには仏教でいう「善友」が必要です。これからNoteを通じていろんな人と出会い、交流ができることを楽しみにしています。よろしくお願いします。


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