癒しの時間

書くことで癒されているんだな。

最近気づいた。


今月からnoteをはじめて、だいたい毎日書いている。

本当はもっと早くはじめたかったのだけど、
不器用な私は一つのことしかできない。
時間ができてから、と、先延ばししてきた。

それに、
いろんなことに蓋をして生きていた時間が長いからか、
自分を表現していくことに時間がかかったというのもある。


書いて置いておく。
ということに、大きな抵抗があったし、
それを私がやってはいけないような気がしていた。
やったら誰かに怒られてしまいそうで、
なんだか怖くもあった。

最近やっと、
そこから抜け出せたみたいだ。

やってみたら、とても楽しい。


書くたびにいろんな気づきが起きる。

生活の中で気づくこともたくさん。
ますます毎日が楽しくなった。


日常ってネタの宝庫だ。


あ、これ書きたい。と、
タイトルやフレーズが頭の中に浮かんできては消えていく。

「メモっとかなきゃ。」
そう思いながら、
メモするのを忘れてしまうと、頭の中にあった文章は消えてしまう。


とはいえ、
次にパソコンに向かった時には、
メモしたことはすっかり忘れ、今書きたいことに夢中になるのだが。



書いているうちに、感情が出てくることがある。

過去の記憶が蘇って、
その時に感じていた感情だったり、
感じきれていなかったことだったり、
当時とは別の感情だったりする。

出てくるものは様々だが、
感情のおもむくままに書けたとき、私の中に癒しが起きる。

だいたいは、悲しかったことや辛かったことに伴う感情なので、
鼻水たらしながら涙するのだが、
書き切った後は、なにか手放せたような気持ちになる。
重荷を一つ降ろしたような安堵感も。


”心に残っていた傷を、一つずつ手放していっている。”

この表現がぴったりかも。


今では遠い昔のことだと忘れていたことも、
もうとっくに笑い話になっていることも、
ただただ蓋をして感じないようにしてきたことも、
いまだに涙することも、

書くことで、一つずつ、
一つずつ手放して、

手放すごとに、私は軽くなっていっている。

書いて、
それを自分で読んで、
そして、
誰かが読むかもしれない場所に置いておくことで、
やっと私の身体の中から出せているような。

そんな感じ。


昨日は、思い切ってけっこう大きなものを出してみた。

まだちゃんと消化できていないであろうもの。
これからもずっと持っていくものであろうもの。

恐る恐る、握りしめているものを開いてみて、
戸惑いながら、
本当にいいのかな。
これをアップして大丈夫かな。
不安。

そんな想いとともに、
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら書き上げた。

いつもは自然と溢れていくのだけど、
昨日はちょっと違っていた。

自分で出そうと思って押し出した感じ。

違う私を見てみたくなったから。


ちょっと怖いし、後悔もしている。
今日になったらさらに怖くなっている。

下書きに戻さないでいれるだろうか。


今日も、いろんなことを感じながら書いている。

静かな部屋で、ただキーボードを打つ音が聞こえる。

たまに、エアコンの風の音に気づいたり、
外の音に耳を奪われたりしながら、
またキーボードの音だけになる。

遠くから電車の音が聞こえてきた。

目の前には涙と鼻水でぐしゃぐしゃになったティッシュが転がっている。

贅沢な時間だな。

電車の通り過ぎていく音を聞きながら、ふとそう思った。





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