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【ご報告】生検が終わりました

どうも。KAYOです。

前回の記事↓↓

突然のご報告で驚かせてしまって申し訳ありませんでした。

しかしそれと同時に応援のお言葉を各種SNS経由でいただきました。
中には全身麻酔での手術の経験談やアドバイスをくださった方もいらっしゃいます。
本当にありがとうございました。

今後の経過もこちらでご報告していきたいと思います。
自分の記録としても残しておきたいので。

今回は生検の手術当日のお話です。
そして相変わらずの長文です。

(注)今回は手術の内容をかなり克明に記録しています。
このような文章が苦手な方は自衛のためここでお帰りください。

5月7日。
連休が明けてすぐに生検を受けました。

「生検をする」と言われてから当日までの間
私は2つの不安を抱えていました。

①手術そのものが怖い

生検は局所麻酔で行われるため意識があります。
意識がある中で進む手術…想像すると本当に怖かったです。
そして術後どの程度の痛みが襲ってくるかも恐怖の対象でした。
自ら手術を志願しておいてこのビビりっぷり…アホの極みですね…

②結果を聞くのが怖い

これが私にとって最大の恐怖でした。
万が一悪性だった場合…私はどうなってしまうのか。
手術も更に大ごとになるのか、どれだけの機能を失ってしまうのか、そもそも生きていられるのか…
一般の人よりは変に知識がついてしまっている自分を呪いました。

生検の日が近づくに連れてこの不安は大きくなり
前日にはいよいよピークに達して
母に電話して泣き、旦那に当たり散らし…なメンタルの乱れっぷりでした。

そのおかげか…割とあっさりめに生検当日の朝を迎えました。
手術は午後からだったので午前中は前日寝付けなかった分
二度寝したりして過ごしました。
この日は旦那が有休を取ってくれていて病院まで付き添ってくれました。

手術開始予定2時間前から絶飲食。
病院に向かう準備をしていざ出発。

病院に着いたら体温や血圧をチェックしたり
看護師さんの問診や注意事項の説明があったりと
準備は淡々と進んでいきました。

その過程で…私の緊張もだんだん強くなっていきました。
もう受け応えの声が震えてしまうし口を開けば「怖い」の連発。
頭の中は「どうしよう」でいっぱいで
いつ泣き出すか、過呼吸起こすか
はたまたゲロ吐くか…といった様子
でした。

そんな時…なんとか自分に「落ち着け」と言い聞かせるために持っていったアイテムがありまして…

まさに「落ち着け」と言い聞かせるためのTシャツを着たとかげ。

すみっコぐらしのとかげのぬいぐるみです。
手に乗るほどの小さいものですがこれを手に取って眺めていると少し落ち着きました。
「いい大人が…」と思う方もいると思いますが…

そうこうしているうちに手術室から呼ばれて準備開始。
旦那には手術室の前まで着いてきてもらうことができ見送ってもらえました。

中の更衣室で手術着に着替えて
名前や生年月日などを確認したあとにいざ入室。

手術室には既に主治医の先生(=今回の執刀医)がおられて
カルテや先月撮影したCTの画像を確認しておられました。
手術台に上がり心電図のモニターや血圧計をつけられたり
手術する左肩がしっかり見えるように枕を入れたりと準備が進む中
私の緊張は最高潮で口から心臓が出てしまうんではないかというくらいの吐き気が襲ってきました。
それを察した看護師さんがティッシュを差し出してくれましたが手に取って使う余裕はなく
「せっかくの善意が…」という一抹の申し訳なさを覚えました。

手術に先立ち再度エコーの検査がありました。
切開する幅をできるだけ小さく、できるだけ浅い位置で腫瘍の一部を採取できるよう
メスを入れる位置を探るという目的だそうです。
主治医の先生ともう一人形成外科の先生がいらっしゃり
何やら話しながらエコーの機械をグリグリ当てていきます。
そんな中逐一「具合どうですか??」と聞いてくれる看護師さんたち…
遂に「過呼吸出そうです…」と心の声のお漏らしをしてしまいました。
そんな私にも笑顔で対応していただき本当に感謝しかないです。

メスを入れる位置も決まり患部を消毒して青い布がかけられました。
これで私からは仰向けでの視界が遮られ先生たちが今何をしているかは一切見えません。
見えるのは布の間から広がる視界…
手術室の壁やら大きな心電図のモニターやら
様子を伺って覗き込んでくれる看護師さんたちの姿でした。

『(私)さん、36歳女性、左肩軟部腫瘍の生検です』

先生の術式のコールでいよいよ手術が始まります。
たぶんフラットな状態の私なら上記のコールで「うわ!!ドラマみたいやん!!」とか思うんでしょうが
この時は「うわぁ…いよいよや…やだやだ…」という心境でしたね…
それを察したのかモニター等を管理する看護師さんが右手を握ってくれました。
今から書きますが麻酔の注射の痛みに怯えていたので
打たれる前に「手を握っててほしい」とお願いするつもりでしたが
あまりの私の怯えっぷりで察してくれたんだと思います。

まずは局所麻酔の注射。
これが一番痛いんじゃないかと思って怯えていました。
以前ケガで縫合した時に打った麻酔がめちゃくちゃ痛くて
かなりのうめき声をあげてしまったくらいでした。
ただ今回は麻酔を打つのに極細の針を使ってくれていたようで
最初に針が刺さった時「え!?今刺してる!?」と思うくらい痛みが少なかったです。
その後薬が入っていく段階でジンジンするような痛みがあり
「痛いー…」と声が漏れてしまいました。
注射を打ち終わった後割と間髪入れずに
「今ここ触ってるのわかりますかー??」と麻酔の効きをチェック。
早くも麻酔が効き始めていてちょっとびっくりでした。

そしていよいよメスが入りました。
もちろん痛くはありません。
でも触られているのはわかるのでずっと違和感はありました。
手術が進んでいくにつれて皮下の深い場所に痛みが走りました。
麻酔がそこまで到達してなかったようで追加で注射。
痛みは完全にシャットアウトされました。

手術が行われている間はずっと左肩を押さえつけられているような感覚があり
それが胸を圧迫するような感覚で苦しかったです。

そして手術箇所が左肩なので耳元で機械の音が絶えずしていました。
(血液を吸い取るためのバキュームとか道具がぶつかり合うカチャカチャという音)
この2つが終始あったため手術中は生きた心地がしませんでした。

そのため手術中は終始看護師さんに手を握っててもらいました。
本来の業務もあろう中で私の側を離れずついていてくれました。
「痛かったら言ってくださいね」
「検査に出す分は取れましたよ」
「今から縫っていきますからね」
など声掛けもしてくれました。
自分の見えないところでこれから何をされるかというのが
私にとっては結構な恐怖なのも察してくれていたようでした。
これで私がどれだけ救われたか…
本当にありがとうございました。

腫瘍の一部を切り取って皮下と皮膚を縫合し手術は終わりました。
手術時間は1時間かからないくらいだったみたいです。(旦那談)
「終わりましたよー」「がんばりましたねー」
次々に声をかけてくれる看護師さんたち。
「終わった??終わった!?はぁ…終わったぁ…」と安堵感から
「終わった」を連呼する私…
安心はしたものの放心状態でした。

顔にかかっていた布が外されて主治医の先生と目が合いました。
明日傷口のチェックのために外来を受診すること、
抗生剤を処方するのでしっかり飲むこと、
胸から下ならシャワー浴びても大丈夫なことを言われました。

ここで私は先生に質問を…
私「あの…管って入ってるんですか??」
Dr.「いや、入ってないよ」

「管」というのは手術後の傷口に溜まる余分な血液等を排出するためのチューブで
「ドレーン」と呼ばれているものです。
事前の説明で術中の経過によってはドレーンを入れると説明があったので
それが入っているかどうかが気になっていました。
「(入ってないということは…そこまで深くなかったってことかな…??)」
それに関しても一安心です。
機械類が全て外されて台から起き上がりましたが
ただ寝ているだけのはずがものすごい疲労感で立ち上がるのも一苦労でした。

服を着替え終わったら外来の看護師さんと旦那が迎えにきてくれました。
旦那は「え!?普通に出てきた!!もっとベッドに乗って出てくるんかと思いよった…」らしいです。
帰り際外来の看護師さんが
「今日はよくがんばりましたね。何かおいしいものでも食べて帰ってください」
と言ってくれたことに旦那は「こういうのが思いやりよね!!」と偉く感激していました。
旦那も気が気ではなかったようで術前絶飲食だった私に合わせて
昼ご飯を食べずに手術が終わるのを待ってくれていました。
だからこそ看護師さんの言葉が嬉しかったようです。
本当にありがとうございました。

手術から一夜明け…
というか昨夜は1時間も眠れませんでした…
術中に追加した麻酔のおかげで夜になっても痛みが少なかったんですが
寝ようかな…と思った頃から徐々に痛みが出始め
処方されたカロナールを飲んでから布団に入りました。
(私は喘息持ちのためカロナールしか飲めません)
ところが1時間もしないうちにうっかり打った寝返りで痛みが走り
その後寝返りへの恐怖で一睡もできなくなってしまいました。

今日は元々仕事が休みではなかったんですが
同僚の方が気を利かせてくれてシフトを変わってもらえたので
朝病院に傷口のチェックに行った後は
この記事を書いたり寝たりしていました。

病院では傷口を消毒してガーゼを交換してもらいました。
その時に「お風呂で傷口濡らしても大丈夫なのでしっかり洗って」と言われ
思わず「え!?」と声を漏らしてしまいました。
「絶対濡らすな」と言われるもんだとばかり思っていたので…
ただし条件があり浴槽のお湯に浸かったり掛け湯をするのはNG。
浴槽には胸から下までしか浸かってはいけないと言われました。

そして「質問あります??」と聞かれたので
この時まだ傷口を見ていなかった私は
「結局今回何センチくらい切ったんですか??」と聞きました。
「うーん…これくらい(約2センチ)。」だそうです。
そして同時に病理検査に出すために切り取った腫瘍の一部も
1センチ×1センチくらい
だと教えてもらいました。
本手術では今回の傷から更に幅を延長する形で切開するので
最終的には1本の線になるようにできる
そうです。
Dr.「その時は全身麻酔なんで意識ないうちに終わっちゃいますからね」
私「(わざわざそんなこと言われちゃうなんて…)
いやーすみません…昨日の怯えっぷり半端なかったですよね(苦笑)」
Dr.「(苦笑)」

いい大人がね…ホント…子どもに戻りましたもんね…

次の通院は約10日後、抜糸と病理検査の結果を聞きます。
結果を聞くまでは気が気じゃないですが
まずは自宅での処置をきちんとがんばります。

今回執刀してくださった先生には今後も治療していただくことになりますが
(今後の展開によっては変更の可能性あり)
切開の幅ができるだけ小さくなるようにしていただいたり
麻酔の注射を極細の針を使って痛みを最小限に抑えてくれたり
術後の処方も普段から飲んでいる薬が多い私に合わせて最善のものを選んでくれたので
(喘息持ちにはロキソニン使えないのに平気で処方する医師は割といます)
今後も安心してお任せできます。
本当にありがとうございました。そして今後ともよろしくお願いします。

というわけで生検の一部始終でございました。
今回もクッッッッッソ長くなってしまい申し訳ありません。

現時点で既にたくさんの方への感謝の気持ちが止まりません。
本当に本当にありがとうございます。

次回は病理検査の結果をお伝えできると思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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