ダブルケアが楽になるには

先日、大勢の方の前で、「ダブルケアの暮らし」についてお話する機会がありました。
自分の持ち時間15分の中で、子ども達が小さかった頃からの子育てと介護と障害のフォローのある生活のドタバタした感じ(笑)をお話しました。

準備から、当日も口から心臓飛び出そうなくらい緊張する中、よく頑張ったよ、私!と自画自賛しつつ数日過ごし、興奮も収まりつつある今、ふと、ほかにも伝えたいこと、ケアのある暮らしをしている人達が辛く感じていることがあるよな〜と、振り返っています。

何を話すか、資料をどうまとめるか考えている時も、日々の介護と子育てルーティンは待ったなしだったもので、どーしても「やる事いっぱいで時間に追われているです」的な内容になっちゃって。

でも忙しいのはみんなそう。
フルタイムで働いてる方、子どもがたくさんおられる方、みんないろんな事情がある中で、毎日、時間のやりくりしながらこなされているんだもん。

このダブルケアの「やること山積み感」は、ケアの代わりがきかない、勝手に休めないからかな。と考えを巡らせています。

私の場合、代わりがきかない→まだ自分のやり方にこだわっているからなのかな。

母の気持ち「できるだけ自分でしたい。そして家に居たい」、私がしたいこと「できるだけ現状維持をめざす」があって、日々のルーティンをがんばっているのだけど、専門家の意見では、安全のためにはもう動かす方向ではないみたい。私以外の人と同じ思いでケアすることって難しい。だからつい、自分で抱えてしまう…気がする。

そして常にルーティンを抱えている事で、気が休まることがない精神的なしんどさ。

この週末はショートステイだったので、本当に楽だった。親のトイレと食事の心配をしなくていい、って正直、すごく楽!

でも父はショートの予定がわかるといつも不安定になり聞き流すのもしんどい発言を繰り返すから、これもまた精神的にしんどい。

「施設を嫌がる」って、介護あるあるで、みんな乗り越えてこられてるんだと思うけど、そのやりとり、ものすごーくしんどいんですけど。予定をキャンセルしようかと思うくらい。

母だけ、と思うと、それもまた父は「わしらを引き離そうとしとる」と逆上するし。

このあたりのコミニケーションの難しさ、精神的なしんどさが軽くなるといいなぁ。

またいつか、ダブルケアの話ができる機会があったら、もう少し「精神的なしんどさ」にフォーカスして考えてみよう。

しんどく感じた事をアウトプットする事で、自分の中も整理できるし、誰かと共有したら笑い話になることもある。解決策の手がかりが見つかるかも知れない。ケアのある暮らしが楽になるように!

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