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自分の思いと相手の思い


先日ののこのこで、池にいたカモをみてふうちゃんがふと「カモさんにえさあげよー!」と言って、落ち葉を持ちカモのそばに行ったんです。

だけど、ふうちゃんが近づくと遠ざかるカモ。

ふうちゃんは不思議そうな顔をしながらも、「あっちにいっちゃったから、あっちにいこう!」と言って、カモが移動した方に行きました。

すると、またカモは反対方向に行きます。


「うーん。なんでカモさんあっちにいっちゃうんだろね」


と言いながらも、あっち行きこっち行き…何度も何度も繰り返すんです。


そのうち、「あ!ここからいったらいいんじゃない?」と言って、今にも池に落ちそうな所をバランスを取って自分で入っていきます。


だけど、やっぱりカモは遠くに行ってしまうんです。

その後も何度も何度も繰り返して、結局2.30分そのやりとりは続いたんです。
その姿をみて、こんなに諦めずやり続けるんだ。と思っていると急に「やっぱりやめた!」と言ったのです。

「え?いいの?あんなにあげたかったのに」と声をかけると「だってカモさんとおくにいっちゃうんだもん。いらないのかもしれない」と言ったのです。


散々手を変え品を変えてやってみて行き着いた先のその答え。


そうかそうか。
やっぱり子どもって自分本意では生きていないんだな。と感じました。



そして、しばらく遊んでいるとふと「あ!上からカモさんにえさあげよ〜♪」とルンルンで言ったので、「やっぱりあげるんだ!なんで上からにしたの?」と聞くと「カモさんいやじゃないところから」と返ってきたのです。



「カモさんいやじゃないところから」



何度も何度もやり方を変えながらも自分の思いをひたすら伝え続けていたふうちゃんが出した答えがそれだった。



私はこの一言がズシンと来てしまって、これは自分にも当てはまることだと思ったんです。



自分の伝えたいことをどう伝えればいいのか。
「伝えたい」という熱量だけではダメなんだ。




本当にそうだと思った。




私はその一言を聞いた時、一瞬時が止まったように感じた。



そうだよね。生きていると言うことは、常に誰かがいる。
自分だけ良ければいいわけではない。
でも伝えたいことはある。




その葛藤の中で、「伝えない」と言う選択ではなく、「相手が嫌じゃないところから伝える」そこを考えることがすごく大切なことだと思った。




そして、その話をみんなに共有した時、大人がそれぞれに受け取ったものがあった。





のこのこでは、子どもの世界をもっと知りたい!子どもを通して自分の気持ちを知りたいという仲間を募集しています^_^



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kayokushima@gmail.com

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