アメリカからスペイン、ペット輸送の顛末

実はもうペットを含め我々全員スペインに着いている。
前々回の日記、ペット輸送会社からの連絡が取れず、とてもヤキモキしている、との日記を書いたけど、結局どうなったかについて書いていなかった。
結末から言うと、ペット輸送会社から提案された計画通りの日程で、動物達は輸送された。この一点に於いてとても私は感謝しているし、もうゴチャゴチャいうべきではない。

だけど一応どういう事があったかだけ、できるだけ事実のみを書き記しておくもの悪くはないだろう。また移動がある人生だもの、もしかしたら今書いておくことで、未来に同じ過ちを犯しかねない(まじで)自分自身への警告になるかもしれないし。(何回でも同じ間違いをする女それが私)

7月の半ばのある日、ペット含める家族全員でのアメリカ~スペイン移動が叶わなかった我々は、私が残り、ペットの検疫の為に必要な書類、Health Certificatesをもう一度取り直す。ちなみにこの書類の流れに関して説明すると、アメリカ農務省からこの書類作成の認可を受けている獣医師が書類を作成し、農務省に直接郵送、受け取った農務省が1‐3日間の”ビジネスデイに”書類を精査し、獣医さんに送り返す、という流れ。
私にとっては、この、獣医師さんに診察受けて書類もらうまでの期間が一番、ストレスが溜まる期間だった。何故か。それはね
アメリカからスペインにペットを輸送する場合、この書類の原本がないと輸送できない。このHealth Certificatesの有効期限はなんと10日のみ。しかも獣医さんの診察日から数えての10日間なので、書類作成を始めた日から最長で5日後に、ようやく書類を受け取れるわけで、受け取った日から5日以内に飛べないとなるとまた書類作成からやり直し、となる。
(今回の移動では計二回作成しました。一回にかかる費用は、犬二匹と猫一匹で約$900です。恐ろしいね。転勤族の皆、ペットは飼わないに越したことないゾ)
でね
ペット輸送会社は、フライトを8月6日にブックしたので、7月31日に獣医師に会ってHealth certificateの作成をしに行ってくださいと言う。でも獣医さんは30日に来てね、というので30日、忘れもしない火曜日に作成しに行った。指定されたのは3時45分、もうクリニックが閉まる直前、我々が最後の客だった。
ここで、ちゃんと「ペット輸送の日は8月6日なので、間に合うように最短でHCが欲しい」と受付の人に確認しておけば心の平静を保てたと思う。次回は必ずペットが飛ぶ日を担当獣医さんにしつこいくらい確認する、速達(Express mail)で書類を郵送して貰う様、確認すること。何故なら夫は前回そうしていたらしいのだ。夫が窓口でアシスタントに、この家族の移動がどれくらい切羽詰まっているかを説明していた際に、偶然奥から出てきていた獣医師と話す機会があり、その時にその先生は、これからどれぐらいの期間がかかるか、その精査の時間を鑑みて、追加料金はかかるんだけどUSDAに書類を速達で出すこともできる、そうするか?とまで聞いてくれたらしい。でもそれを知らなかった私。

担当してくれたアシスタントの人も、問診票?を作成してくれている時に「スペインに行く日にちは?」と聞いてくれたので、私は、もう最初から書類を速達扱いにしてくれるもんだとすっかり安心してしまっていた。更に「では明後日、木曜に書類が戻ってくると思うので木曜にまた来てください、あでも、郵便屋さんの配達が午後になる事もあるかもだから一応、来る前に電話してください」とお姉さんが言うので、それでまた輪をかけて安心してしまった。当然私はこの時点で速達の確認をしていない。

そうしたら。
木曜、13時に電話したら、受付の人に「え、〇〇さん、HCが今日届くなんて聞いてないけど」といわれるではないか。
火曜日、私は幻聴を聞いたのか?いや、、、私の英語力??いや、、、いや、、、一応20年は英語やらしてもろてますさかい、、、 もう、届いてない、の一声で私の脳内はパニック。とりあえず、気を取り直して「火曜に伺ったときは木曜に取りに来て、って言われたんだけど。そしたらいつ届きそうなの?明日かな?」と聞いたら。「そうね火曜日に診察来たでしょ。今担当の獣医師が手術中で聞けないから、後で確認して折り返し電話するわ。」

え?

いやいや 6日に出発て言いましたよね(8月6日火曜、10時にLAXのKLMカーゴにチェックイン予定)
パニックパニック
と とりあえず電話を切ったけども。
そして
あんんんんんんんんんんんだけ私からのメールに返信しないペット輸送会社、の輸送担当H、この日に限って鬼のように催促してくる。「HC届いた?届くのいつ?今すぐ知りたいんだけど」いやお前、イヤお前って言ってゴメンやけどお前、私が「あなたが送ってくれたInvoiceの額と私が振り込んだ額が違うんだけど、これで合ってるんですよね?」ってバカ丁寧に聞いた時のメール返してないよな??? 

結局、その日は担当獣医師は手術中とのことで、電話の折り返しは診察時間過ぎにかかってきた。曰く「確認したけど月曜か火曜には戻ってくるってさ」

パニック。なんならさっきよりひどいパニック。
いやペット輸送は火曜なんだけど??
「うん、でも聞いたらこうだったから伝えてるんだよ、あとペットと国外行く人はみんなストレス抱えるからね、でも私達そんな事態になってる人たちいつも見てきてるから心配はわかるわ、落ち着いてね」とか言われる。いやいやいやいやいつもやっとるならどんだけ迅速に書類貰わなアカンか分るよな??6日に出発ってのもわかってたよな??速達にしたか??どや???
とも言えず。だって受付の人は担当じゃないもん。だから、電話を切った。引き続きパニックパニック。

でももう、こりゃえらいこっちゃやで、となっている私は、来てとも言われてないけど次の日にクリニックに直接押し掛けた。その日の朝に、ペット輸送会社の担当Hに「獣医にHCのConfirmation Numberを聞いて来れたら私の方で追跡して(多分)発行して貰うように促せる」って言われたし。(そんな権限あるんかHよ)
かくしてクリニックを訪問した私。
「すみません、、、届いてないのは分かってるんだけど、もう出発が6日で。ペット輸送会社の人に追跡用の番号を聞いてくるよう言われたのでその番号教えてくれますか」と聞いたら、対応してくれた人が天使のような人で「そりゃ困るわね、あのね、貴女の担当の獣医さん今日お休みなんだけど私が出来ることやってみるから」


おやすみなんかい!!!!!!!!!!!!!!!

でね しゃーないから家に戻ってね
何も家具がない部屋の中をうろうろうろうろして、待つこと2時間

天使から電話。
「あのね今獣医師に電話して聞いたわ、番号今から伝えるからね、XXXXXXXXX、これよ、貴女のペット達がちゃんとスペインに行けるようにいのってるわ」

ありがとう大天使!!!サンキューレスリー!!

即 ペット輸送会社に連絡。
[HCの番号教えてもろた!!]
て送って、はーこれでなんとか、、、
この時自分でも、農務省のHP調べて、そのHCの進捗状況のトラッキングナンバー入れて調べるんだけどうんともすんとも結果が出てこず、何かErrrorですの表示。これは、、、獣医さんしか見られんとか?ペット輸送会社は提携してるから見られるってこと?えそんなことある?までもHが追跡するって言ってたし、、、

とかやってたら
数時間後
ペット輸送会社 H よりメール受信

「で?どうだった追跡?HCいつ来るって?」

え???


私は、、、、幻覚を見ていたのか?アナタ、メールで「こっちで追跡できるから聞いてきて」って、、言ったよ いったよね、、、?それするのも私なの、、、???

ここまで、夫に説明してたら夫ブチギレ

曰く、俺らは既に5000近く払って依頼してるし、そもそも最初の見積もりの時に「あなたのペットがかかっている獣医師と連携してペット輸送のプロセスを進めるので、電話番号と動物病院のEメールアドレス教えて下さい、HCの発行の手続きまでこちらでやりますから」って言ってたんだぞ。なんでHCの追跡を君に聞くんだ??Hは自分の仕事をきみにさせようとしてるんだ

だよね
そうなんだよね
つかもう多分私からのテキストに返信しないと思うわ

ということで夫からHにメール。
HCが期日通りに来ないかもしれないとの事で6日の輸送ができないのではないかと心配しているけど代替案はあるんだろうか、これまであなた方のサービスには大変感謝している。ただ、もう支払いは済んでいるが再度のペット輸送費用、更に家族のチケットまで再手配となると流石に金額が厳しい、月曜までに届かなかった場合どうなるのかの回答が欲しい

的な。

速攻返信が来た。H、どないやそれ。おい。私からのテキストはブロックしてるんか?

パニックにならないで大丈夫。ペット達の輸送は格安でRebookできる、LAXにそのまま輸送の受け入れはしてもらえるので。

ちょっと意味は分からないけど多分Board出来るってことはペット達は6日にチェックイン出来て火曜に書類が上がってきてもそれをなるはやでLAXに持ってこれば、その次の便で乗せるからって事?でもここからLAXが遠いんだが??書類の為に別にもう1往復しろってか??
もう、でも他の手立てが浮かばないから、今できるのはこれだけなので
月曜にHCが来ることだけを祈っていた。

かくして、月曜日。
朝一で「今日、今からVetに電話して聞いてみます、その後またメールします」とペット輸送会社で最初にやりとしていたJ(返信早いし説明してくれる)とHに宛てて、メール送信。

動物クリニックに、オープンと同時に電話をした。
大天使レスリーが電話口でいう。
「まだ、来てないんだけど、今日届くそうよ、来たらすぐにあなたに電話するからね。」
ありがとう、ありがとうレスリー。。。

電話後ペット輸送会社にメール。「今日届くそうなんだけど、今まだ郵便配達が来てないから、電話貰ったら受け取りに行きます!」

一時間後ヘイリーから携帯の方にテキスト。
「んでHCは来た??明日のカーゴ輸送の手続きするスタッフに連絡しなきゃいけないんだけど?」

おまえはもう黙っとれ 会社のEメール確認してないんか

夫「さっき妻が貴社の方にEメールしているが」スクショと共に携帯のSMSに返信したものの Hから特に謝罪も何もなし

私は、もう ここまで来たらオッケー の気持ちでいたので、息子からスイッチをかりて、ピクミンをやっていた。

そしたら一時間後に電話が!!!


「届いたわよ、待ってるわね。」

待ってた。あなたのその言葉、ここ2週間で一番聞きたかったその言葉。
ありがとうレスリー!!!!レスリー、日本食は好きかい???日本に来る時はぜひ一報k


かくして書類はギリギリ前日に届き、次の日に私たちは指定されたケージに入れたペット達を乗せ、LAXまで運転し(朝2時起き)
無事にカーゴにてカーゴ担当Gと合流し(Hに会わなくてよかった。会ってたら私、どんな顔してたか分からない)ペット達を託し、カリフォルニアから無事に私たちの町まで帰路に着いた。



8日に動物たちはマドリードへ到着。







今回は運よく間に合ったけれど。
色々、私の詰めの甘さ?が露呈したペット輸送の手続きだったので、とにかく、準備は前倒しで、確認は二回三回と念には念を押して そこまで確認するか????一回聞いたけど忘れてるよな君達??って位の執念を持って、臨むと良いと思う。なんせ向こうは一回確認しても忘れてるぞ。アメリカ人ですらこうだったんだ、スペイン人は、もっとすごいはずだぞ。
良いか、よく胸に刻むんだぞ未来の私よ。

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