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路上ライブ成功例 / 失敗例

写真は自分です。
・女性ボーカル
 ・ギター(自分)
・ドラム
の三人で行ったライブです。今ではまったく生演奏をしない僕でも昔は数え切れないほど路上ライブもやりました。五人編成のバンド、アコギのユニット、3ピースバンド、ギターとジャンベのリズムセッション、DJ+アルファ編成、などなど。成功例もあるけど失敗例もかなり多くありました。思い出したくないです本当は。でも誰かの参考になればと思い、書こうと思います。

ジョシュア・ベル氏という有名ヴァイオリニストがある実験をしていた。コンサートをすればすぐチケットが完売になるほどのヴァイオリニストだ。その彼が約3億円のヴァイオリンを使用して、帽子を被り(誰なのかを隠し)路上ライブをしたらどうなるのか、という実験だ。結果は、人だかりなどほんの一瞬もなく終わった。

失敗例ですね。
ではなんでそうなったのか?僕の体験談を例に書いていこうと思います。

結論から先に言うと、合ってるか合ってないか。

で変わります。音楽とは様々な条件が合致して人々の心まで届きます。合っていれば成功し、合っていなければ失敗する。
では何が合ってれば良いの???ということですが、今度は成功例を先に話しますUK / ロンドンに住んでいた頃の話です。テムズ川の脇にはストリートミュージシャンがちらほらいます。夕方になると美しい夕日が川から展望でき、ノスタルジックさが相まって感受性を刺激する時間があります。この時フォークソングを歌うミュージシャンが現れます。Looperというのを使用し、ペダルポイント(何回も繰り返すフレーズ)を作り、その上からコードを優しく弾きながら歌を歌い出します。見てる人は魅了されCDも売れ、成功に至ります。
有名なヴァイオリニストはダメだったのに、ロンドンのこの無名ミュージシャンは成功している。これだけで食ってる人も多いと聞きました。

そうです、自分の奏でる音楽と情景が合ってるかはすごくすごく大事なんです。もちろん演奏が上手いにこしたことはないですがそれ以上に「合ってるか」は大事なんです。しかしこれが理解できてるストリートミュージシャンが日本にはほとんどない・・ロンドンは不思議と多かったです。

そして僕の成功例ですが、僕は昔は夜に合いそうな楽曲をたくさん作っていたんです。もっと言うと広々とした空間にこだまするリフレクション、リバーブ、が合う楽曲をよく作っていました。そこで、広々とした場所で夜、しかもサンセットくらいからライブを行ったところ人だかりができてCDも完売に近いくらい売れました。並びも横並びではなく、三人が中央を向くようにトライアングルを作り演奏しました。一時間で4万円くらい入ったのかな?確か。時給4万円。(言いたいだけ)
終わった後外国人の方も興奮しながら話しかけてくれました。
これは夜、特にサンセット、そして広い空間、発電機を使いアンプを使い、ディレイ(残響する機材)をふんだんに使いました。歌とギター両方にかけました。アンプを使うにあたって市の許可は取ってありました。

これは、ちゃんと合ってたからうまくいったと思います。

失敗例では、 みんなが忙しい時間帯を狙ってしまったこと、都会の喧騒に楽曲が合ってなかった、通報されやすい場所でやってしまった(無許可)、音量が小さすぎた、あとは田舎の街で都会的な前衛的な音楽を演奏してしまった、つまる話やってることが合ってなかった。

その場所に合った音量でやること
その時間帯に合った音楽を演奏すること
その街に合った雰囲気を作り出すこと
その街の人々に合った音楽を演奏すること

これらが合ってれば成功すると思います。
ちなみに大阪の騒がしい場所で、発電機を使い、ライブハウスにあるような機材全部持ち込んで思い切りロックをやった時も人だかりができ、CDも全部売れ、外国人からめっちゃ話しかけられました(外国人によくウケる自分)。しかし即警察がきました。笑 やはり音が大きすぎた。迷惑をかけてしまったらやっぱり完全な成功とは言い難いですね。。

ストリートでは情景も入ってくるのでより合うか合わないかがシビアになると思います。
僕のわがままな意見としては高層ビルの屋上は全てライブ可にしていただいて、素敵な空と演奏を楽しめる場所にしてもらいたいです。

ビル経営者の方メールください。(/´△`\)

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