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HS80をもらったので、NS10と比較。&ミックスの話

以前 YAMAHA NS10のミックスの記事を書いたのだけど、

今回はYAMAHA HS80をもらったのでNS10との違いや、ミックスの変化などを書いていこうと思う。

まず8インチなので大きい。。
想像では低音がぶりぶりと出てスタジオ全体を揺らすのかと思ってたけど意外にも低音もフラットな出音になっていて、マスタリングを意識してるかのような優等生な音だなと感じました。

よくテンモニのNS10の後継機だなんて言われていることが多いですが中音域に関しては確かに似たような出方をしてて、あれ?今どっちから出してたっけ?なんて瞬間もありました。(僕のスタジオではNS10の低音もよく出るように少しだけチューンしてるので)

ただしNS10よりもミッドレンジが少しだけかっこよく鳴っている印象でした。特に真空管系のサチュレーションをかけている楽器がわかりやすいように感じました。

ですが、かっこよく鳴るスピーカーでミックスをすると、イヤホンなどの他の媒体で聴いた時、「アレ・・・・アレレ・・・・⤵︎」
となりやすいの知っている僕はこの出方は少し危ないのではないだろうかとも感じました。

たいしてかっこよくも成ってない内にかっこよく鳴ってしまい、ミックスを終えてしまうのではないかと。

あとはフラットとは言え低音も出てるので、この低音に対抗しようとして他の帯域が出過ぎたままミックスしてしまう恐れもあるなと思いました。

やはりマスタリングをするのを前提としてる??
一度、HS80の音の出方を覚えてしまえば、マスタリングにはとても有効な気がしてます。

再びNS10に戻した時、わー低音でてないなーって思いました。ミッドレンジだあああああみたいな音でしたね。
ボーカルのレコーディングを主としてる僕にはNS10はやはり必須なんだなと感じさせられます。


ここ最近ではトラックメイキングの依頼や、ステムミックスもお願いされる機会が増え、今後ドラムのキックとサブベースを聴く時にHS80も鳴らしてみようと思います。

ステムミックスのはなし

おまけですがステムミックスの話です。
各楽器をいじれるミックスなのでかなり自由度が高いですよね。
ラッパーさんの曲とかEDM系の場合、やはりキックをブンブン言わせて最初に決めてしまいます。トランジェントシェイプいじれるやつをかまして、主にホールドとリリースを細かく見ます。
(今後はこの段階ではHS80でやろうと思います。)

次に一番長く鳴ってそうな楽器を出して左右のバランス感をセットします。
前回、なぜかAメロになると上物がエレピ一個だけになる楽曲だったのですが歌が低い音程で埋もれやすかったので、依頼者さんに確認してリアレンジして左右に楽器を散りばめて真ん中を空けてミックスしました。
(今はまだキックとエレピ(左右)のみ配置)

その後ギターを鳴らしてみたら アーラー これもしかするとオーディオインターフェースに直刺しでクリーントーンカッティングしてるなぁ な音だったのでリアンプして本物のギターアンプ通してSM57とAudix i5でマイク録音しました。(めっちゃよく成った)
依頼主さんである女性ボーカリストさんにギターソロのリアンプの音作りをトライしてもらってアンプをいじってもらいました。おそらく初のギター音作り。(楽しいでしょ?笑、ギタリストだけかなそう感じるの・・)

次にシンセオルガンみたいなのが鳴ってたんですが隙間なく延々鳴ってて オイ!お前の居場所なんてないぞ!!と心の中でオルガンくんにつっっこみました。ですので、ドラムのスネアを複製して、サイドチェーン用に鳴らし、オルガンにはコンプをかけて隙間を作りました。じゃないと混ざらなかった。

(ここまでまだHS80です)

そしてなんとBass行く前にボーカル行きます。

(ここでNS10に切り替え!!)

まずはこちらもリアンプして1176を通しました。Aメロが心配だったので。
そしてなんやかんやしっかり作り込んだ後

全体を鳴らしながらBassを音量0からゆら〜り上げていきます。行けるギリギリを狙って上げていきます。
定まったところで、再びHS80に切り替えて低音チェック。

ふむ。良い。以外にもトータルコンプの確認はNS10の方がわかりやすいかな。ローがあんまりならないからむしろわかりやすいのかも。

最後にヘッドホンチェック。

完成!


最近はリアンプミックス率が高く成ってきました。楽しい。


SOUND SWIFT


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