見出し画像

マスタリングの練習・研究

こんにちは 音楽作家のケイです。今日はマスタリングを少しだけ研究してみました。実はマスタリングに関してはそんなに詳しい方ではないんですよね。

今日は最終的な音量をどうやって決めていくかという話です。
ラウドネス値について書こうと思います。

今回用意したのは、自分のオリジナル楽曲でアコギ系のゆるいポップスです。BPMは100くらいです。
Referenceで用意したのは、Norah Jonesの「Don't Know Why」とTaylor Swiftの「Forever & Always」という曲です。

画像1

ご覧の通り、見た目の波形がすでに全然違う。オリジナルはマスタリング前ですが、コンプは程よくかけて居る感じ。
野良ジョーンズはこれすごく勉強になりますね、結論から言えばボーカルのピークに音圧を持たせて伴奏はほとんど素に近い感じ。
テイラーはオープニング以外は※昆布ですね。
(※コンプでパツパツになってる状態の事)

では数値を見ていきましょう。

画像2

これがオリジナルのラウドネス図、マスター前なので平均音圧は-15.5とやや低め。ショートタームも-12~13 なのでやっぱりやや低めですね。

画像3

こちらは野良ジョーンズ。見てわかるようにラウドネスレンジがとても広く扱われています。伴奏の平均値は-13くらいだったのですが、ボーカルが入ってくると一気に上下を繰り返します。

画像4

下は-13〜上は-4.2。全体のMAX値だとなんと-2.8も出てるんですね。。ボーカルでこんなにレンジを広く作ってあるのは僕が扱うようなジャンルの音楽では珍しいので驚きです。この図のボコッと飛び出てる部分は全部歌で盛り上がっていました。野良ジョーンズの情熱的な雰囲気とα波はこういったこだわりから来て居るのかなととても参考になります。全体の平均は-10.7くらいです。全体の音圧としてはやや低め。

これはもはやマスタリングではなくミックスの段階でほぼ決まりそうですね。

画像5

次はテイラーです。もうまったく図が違いますね。同じアコギ主体のが曲で全然違い、パツり倒してます。
面白いのが全体の平均値は-6.4と高いのですが、MAXは-4.1と野良よりも低いんですね。レンジの狭さが伺えます。

画像6

ショートタームは-4.6が最大かな?平均値との差はわずか-2程度。

野良が平均値との差が約-9LUFSだったのでレンジがとても広いですよね。。。ポップスにも色々ありますがテイラー系のポップスをやるときはレンジは狭くするとぽくなるという事ですね。

今後はこういう事に気をつけながらミックス&マスタリングをしたいと思います。


最後に周波数、

画像7

今回は野良ジョーンズのEQを参考にすることにしたのですが、ほぼ同じような感じに最初からなってました。

水色が野良で、黄色がオリジナルです。
さすが僕の耳!・・・・・嘘です意識してなかったので偶然でした。


次回は別のジャンルでも細かく見て見たいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?