コード進行を決める
曲を作った時
これはカップリング曲だ、これはアルバム曲だ、これはアルバムの一曲目だ、これはボツ曲だ、これはシングル曲だ
と、どうやって決めますか?ほとんどのミュージシャンは直感でそう思ってると思います。
でも本当は、曲は成るべくして成っている、まるで最初から決まってるかの様に。
そう僕は考えます。
昨夜の曲は本来はライブの時だけ使用するかまし曲として1分程度のものを作る予定でした、しかし途中から、これは、シングル曲でフルサイズ作るべきだと感じました。
そのコード進行が
Cm Gm G♭ E♭(たまにE♭→B♭onD」)
そして涙が出た。
なぜ涙が出たの?
歌詞はまだ無いがどんな歌詞になるだろうか予想してみた
【過去の決別、別れ、辛い事件、等があり
(恋人、両親、親友など)
それからもう何年も経った、心の中ではもう消化されている
あれからずいぶん遠くまで来たよ
あなたの声も届かなくなるほどに
新しい人生が始まったんだ、君が最後に望んでくれた様に
今は、あの頃の僕より強くなった
前を向いて歩けるようになった
今たってるこの場所が
紛れもないスタート地点なんだ】
と、こんな歌詞になりそうだと、予想した。
ここでは、
憂い、辛さ、悲しさ、過去
から
強さ、希望、覚悟、決意、未来
などへ変化している。
コード進行をもう一度見てみよう
Cm 暗さ
Gm 暗さ
G♭(リディアンなので浮遊感、疾走感)
E♭明るさ(イオリアン(1度))
辛い過去→中間(浮遊感、消化期間)→1度を使う事によるスタート感)
がちゃんと進行されている!
成るべくして成っている、と思いました。
時に感情と理論は、まったく交わらないものとして扱われる題材です。
しかし感情にも本当は理由があり、理屈がある
感情も成るべくして成っている
感情のコントロールは、理屈のコントロールに繋がっていて、
理屈のコントロールは、感情のコントロールに繋がっている
つまり、相関関係が有る。
ただ僕らはそれを見たくないだけなんだろう。
見たら全てを認めざるをえなくて辛くなる事もあるからだろう。
全てを知ることが正義じゃない。
全てを理解することが幸福じゃない。
ただ赦しを得て救われたいだけなんだろう。
こんな何気ないコード進行で
そんな風に思ったあっついあっつい夏の午前でした。
ここで終わろうと思ったが最後に少しだけ現代ミュージックのコード進行を深掘り、現在(2023年)も、まだ流行ってるコード進行
V→Ⅲ7→Ⅵm→Ⅰ7
所謂city popと呼ばれる曲の進行。
5度(浮遊、疾走感)→3度セブンス(部分転調)→6度マイナー(憂い)→1度セブンス(部分転調)
となっている。
部分転調は、迷い、憂い、が表現できる
浮遊
迷い
憂い
1度の決意もあるが迷い
みたいな構成になっていて、どこへ向かったら良いかはっきり分からない人生、自分の未来、にシンパシーを得て流行ってるのだとしたら、
今の人々はそう思って生きてるのかなと
とても感慨深い気持ちになる。
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