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勉強する⑤『通事通詞関連のおすすめ論文』

ただいま前回記事の訂正と補足記事を作成しております。

当時の丸山遊郭の皆様ならびに長崎奉行所の関係者の方々申し訳ありませんっ!!!とお墓にむかって謝りたいです……。

ところで。丸山遊郭といえば異人、異人といえば通訳。というわけで、当時の通訳の方って大変だったんだな…というのが伝わる論文を僭越ながらご紹介させてください。


日本におけるロシア語学習・研究の最初期について-記述の試み』岩井憲幸(明治大学 1988)

こちらに引用した論文の12頁から紹介されている、蘭通詞であり蘭学者である馬場佐十郎さんがロシア語を習得するまでの苦難の道は涙なしには読めません……!感想としては「幕府、無茶ぶりやめてあげて」です。
馬場佐十郎さんに関しては、こちらの方面の業績もまとめられていますので合わせてお読みください(泣きながら)。

阿蘭陀通詞馬場佐十郎の天文台勤務とその業績』片桐一男(法政大学・1969)
阿蘭陀通詞馬場佐十郎に受益の江戸の蘭学者達』片桐一男(法政大学・1970)
日本最初の牛痘法文献の原書』村山七郎(順天堂大学・1965)
馬場佐十郎のロシア語書簡和解-ゴロウニンへ就学以前』平野満(駿台史學・1993』

その他にも、通詞(翻訳)関連で「幕府、無茶ぶりやめてあげて」案件はこちらなどがあります。

未完の英和辞書 『エゲレス語辞書和解』 の編纂法の考察』三好彰 (東京大学言語学論集・2015 )
東京通詞魏氏の家系 -魏五左衛門龍山を中心に』若木太一(長崎大学・1997)

いまこうしてぐーぐる翻訳とか気軽に使ってしまってますが、そうなるまでに「幕府、無茶ぶりやめてあげて」の犠牲者がこんなにいたのかと思うと、改めて通詞さま翻訳者さまをリスペクトです。
と、読んでいて面白かったので誰かに紹介したかった論文を並べられてすっきりしたところで!訂正記事作成に戻ります!

それでは、また近々(ほんとうに近々公開しますので疑わないでくださいお願いします)!!


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