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伝説のこどもたち ゆかちゃん5.5

ごめんなさい。書き忘れていたことがありました。

しかも、これを書いてないと「ゆかちゃん5 」がわからないかもしれないです。申し訳ありません。

ゆかちゃんが、文字を使ってコミュニケーションができるということがわかってから、おかあさんは学校の先生にその話をしました。先生は頭ごなしにそんなことができるはずがないと、ゆかちゃんが知的障害であるということを理解しなければいけないと言われたそうです。この話は、最近になって知りました。自分の手がワナワナと怒りで震えるのを初めて見たそうです。

ゆかちゃんの手を持てる人は、当時わたしとおかあさんだけでした。おとうさんや、ほかのスタッフにもやってもらいましたが、文字を綴ることは全くできませんでした。

これが、なにを意味しているのかわたしにはわかりませんでした。ですから、聞いてみたのです。なんでおとうさんでは、出来ないの?

とうさんはとうさんだからそのままでいい

おとうさんのことを 「のんきなとうさん」と、ゆかちゃんは呼んでいました。ゆかちゃんにとっては、お話しする人ではなく、のんびりと相手してくれて大事にしてくれるのがおとうさんなのでしょう。

実は、他の子たちにも試してみました。他にも何人か、文字を綴れる子はいました。そして、そのことをその子のおかあさんに伝えて、手を持ってもらいました。出来ませんでした。なんか感じませんか?動きませんか?そんなことを聞いても、「わからないです」と言われます。そして、たった1回でそれは終わり、なぜかわたしとは出来ていたものも、だんだんできなくなるのです。それは寂しい思い出です。

しかし、それから20年くらい経ってそれができる親子に出会いました。

また、同じようなケースはたくさんあります。有名な「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」の東田直樹さんも、同じタイプの人です。

あ、もう一つ書き忘れていることがあります。

ゆかちゃんが、書けるようになったのは、30年も前の話です。 今は40歳、コロナ禍なので今年はあまり会えていませんが、まだ、うちに通っています。そして 生活介護の事業所のスタッフさんは、ゆかちゃんとお話しできるひとです。

ハッシュタグで東田直樹さんを検索したら、noteやっておられるのですね。ゆかちゃんのことを大切にしてきてよかったです。

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