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【掌編小説】 私の居場所 


 私の住んでいるアパートの近くで工事が始まり、文筆のアルバイトに集中できない。爆音と振動がひどく、船酔いのような症状まであった。避難できる場所を探すため、女子大生のころから仲良くしている友達に電話をかけてみた。

 彼女は快く迎え入れてくれた。「うちのマンションで共同生活しない?」と提案してくれたのだ。私は感謝の言葉を繰り返しつつ、着替えやノートパソコンをバッグに押し込み、早歩きでバス停へ向かった。

 しかし、バスから降りたとき、自分の目を疑う。確かにあったマンションは跡形もなく消えていた。凍るような驚きと恐怖に胸の奥をつかまれる。


 どうしてこんなことになっているのか、まったく理解できずに固まっていたら、携帯電話の着信音が鳴った。たぶん、彼女だろう。ひどく聞き取りにくい。「い……ま……アパート……行ってる……よ」を最後に、何も聞こえなくなる。私は急いで引き返すことにした。

 アパートに戻るーーいや、戻ったはずなのに、アパートはどこにもない。草の生い茂る地面と工事でつけられた傷痕が続くばかりだった。私は戦慄し、声を上げることすら忘れていた。

 ふと、背後から何かが迫ってくる気配を感じた。私は反射的に振り返る。身の毛がよだった。何もない。草すらも地面に吸い込まれ、何もかもがなくなって……

                    【完】

(※ 生成AIでかいた文章と画像を kayanoko works が人力で修正したモノです)


家の灯り、食べ物の匂い、人々の声というようなものがないのは一層寒い…


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