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愛されることを知らない娘-1-

【プロローグ】

ホントは知りたくなかった。
だけど、心のどこかではわかってたんだ。

母は私を見ていないこと。
私は母が振り向いてくれると信じていたこと。

❖❖❖❖❖

私が6歳の頃、両親は離婚した。

母「どっちが好き?」
私「お父さんもお母さんも好きー」

だけど、私は妹と共に母に引き取られた。
入学したての小学校を転校。
同じ大阪の区内で引っ越しをした。

新しい小学校に転校しても馴染むのは早かった。
女の子の友達より男の子の友達が多く
習い事もサボって遊ぶくらい活発で明るい私。

ある日、父に会いたくなり
自転車を走らせて引っ越す前の家に行った。
(父と祖母が暮らしている)

父は仕事で居らず、祖母が出てきた。
そして私にお菓子とお小遣いをくれた。
父には会えなかったが
祖母に会えたこと・お小遣いとお菓子をくれたことに
テンションが上がり、喜んで帰り、母に話した。

すると、みるみる母の顔が怒りに変わり怒ってきた。
母「なんで、勝手に行った!しかもお金までもらってきて!!」
私「父に会いたかったから会いに行っただけ!」
母「だからと言って、お金もらってきて帰ってくるな!」私「だって、ばあちゃんがくれるって言うから、、」
母「ホンマにもう、、二度と会いに行くな!!」

私はショックだった。
まさか実の祖母にお小遣いとお菓子もらっただけで
ここまで言われて、怒鳴られるとは。
それからは自ら、父に会いに行くことは無くなった。

それから2年が経ち、、、
私がこんな思いをするとは思っていなかったことが
起ころうとは、、、

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