見出し画像

ここが私のふるさと。

故郷
ー自分が生まれた土地。
ーかつて住んだことのある土地。また、なじみ深い土地。

辞書にはこう書いてあります。 

世界にウィルスが蔓延し、会いたい人に会えなくなり、いきたい場所にいけなくなった。
故郷にも、なかなか帰れなくなった。
そんなことがあってたまるかと思いました。

こんな理不尽だらけの世界で、あとどれだけ伝えたい言葉を飲み込んで、会いたい気持ちを抑えて、どうやって立って、何を想って生きていけばいいんだろう。

そんなことばっかり考えていると、どうしたって気持ちは落ち込んで、視野は狭くなって、ため息をつきたくなる。

けど、ふと空を見上げたら、綺麗な青空が広がっていて、その青空は産まれたあの町の空と繋がっていて、
沈んでいく夕陽と、闇に染まっていく空に見惚れたりして、その夕空は泣きながら歩いた通学路からも見えたはずで、
綺麗に咲いてはあっという間に散っていく桜をみて、やりたいことを見つけたあの日を思い出したりして。

心が落ち着いたり、背中を押してくれたり、ため息が深呼吸に変わったりする。
産まれた土地じゃなくても、住んだことがなくても、そういう、今の自分を支えてくれているひとつひとつが"故郷"になり得るんじゃないかなぁ、なんて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?